とろけるキスからの豹変ぶり...中国の長身イケメン、シン・ジャオリンによる「ベタ甘な愛情表現」

日本でも注目を集めた人気ドラマ「陳情令」のシャオ・ジャン＆ワン・イーボーのように、話題の中国時代劇からはスターダムへと上り詰めるイケメンスターが数多く誕生している。「寵妃の秘密」シリーズの長身イケメン、シン・ジャオリンもその一人だ。

相手役であるリャン・ジェイとの相性も抜群で、"スイートラブ史劇"と銘打たれた本シリーズは矢継ぎ早に第3シーズンまでが製作される人気ぶり。その待望の最新作「寵妃の秘密3～時空を結ぶ運命の約束～」が、バレンタインデーの2月14日(月)より女性チャンネル♪LaLa TVにてテレビ初放送される。

異なる時空にタイムスリップしたヒロインとイケメン皇子の恋愛模様を軸としたファンタジックなラブ史劇「寵妃の秘密」シリーズ。人気の理由はなんと言っても、本シリーズでドラマ初主演を飾ったシン・ジャオリンとリャン・ジェイによる息の合ったロマンス演技だ。

劇中での熱愛ぶりはキスシーンの多さにも表れていて、シリーズ3作合計でキスシーンはなんと80回に到達。特にラブ度が増した最新作のキスシーンは、その回数もさることながら2人の関係性の濃密さや甘さが反映されて、よりロマンティックなシーンに仕上がっている。

現代からタイムスリップした小檀の人格が曲家の次女(曲檀児)に入り込み、二重人格となるヒロイン(リャン・ジェイ)と、東岳国の第8皇子・墨連城(シン・ジャオリン)が、共に皇位を巡る権力争いに巻き込まれていくのが、第1シーズン「寵妃の秘密～私の中の二人の妃～」(2017年)でのストーリー。そこで2人が奇妙な"三角関係"を繰り広げた後、第2シーズン「寵妃の秘密2～愛は時空を超えて～」では小檀が記憶を無くしてしまい、連城が再び彼女と愛し合いたい一心で奮闘する、という物語が展開された。

とろけるようなキスをしたかと思えば、小檀にベタ惚れの連城がお預けを食らうなど振り回される...といった2人のやり取りが、視聴者をおおいにキュンキュンさせ、大反響を巻き起こした。

これに対し第3シーズンでは、今度は連城側がラブラブな記憶を失った状態に。冒頭、東岳国の皇帝と皇后として夫婦生活を送っている2人が再びタイムスリップした先は、男女の立場が逆転し女性が国を統治する"パラレルワールド"。前作とは逆パターンで、2人を巡る波乱万丈なドタバタ劇が繰り広げられる。

時空に飛ばされた小檀が目覚めると、元の世界とは似て非なる東岳国の第2公主・檀児になっていた。連城も同じ世界に降り立つが小檀との記憶はなく、有力な一族・墨家の8男という身分。彼は第2公主の立場を利用しようと、小檀の"側室"となる――という展開だ。また、小檀の"正妻"となる連城の兄・言忱(げんしん)役で登場するファン・イールンも、中国のヒット史劇に数多く出演しているスター俳優。ジャオリンとイールンが対峙する"画力"は、まさに中国史劇ならではの麗しさだ。

小檀に対してよそよそしい態度の連城。2人の関係はあくまで"ビジネスカップル"だが毎回、連城がふと記憶を取り戻す瞬間がやってくる。愛し合うカップルに戻った2人が交わす熱烈なキスシーンにうっとり...した次の瞬間、連城がふたたび小檀の記憶を失った状態に逆もどり。そんなもどかしい一進一退が今作の核であり、最大の見どころだ。

記憶を取り戻した連城がとろけるような表情で小檀を見つめ、抱きしめてキスを交わしたかと思えば、一瞬で別人のように冷たい表情に戻るくだりは、どこか滑稽で中毒性のある面白さ。小檀に反応してしまう自分の体に戸惑う連城の怪訝な表情も可愛くて、何度も見返したくなってしまう。

同シリーズで人気を博したシン・ジャオリン＆リャン・ジェイカップルの人気はすさまじく、2020年には現代劇「運命100％の恋」も制作され、中国ではその年のNo.1ヒットラブコメディに。こちらでもファンを熱狂させる熱烈なキスシーンが話題を呼び、「寵妃の秘密」との相乗効果で、シン・ジャオリンは中国で"キスのうまい俳優"としても広く知られる存在になっていった。

根強い固定ファンの多い中国時代劇ではあるが、これまでの作品にはない斬新な設定やベタ甘路線という新機軸で、新たなファン層を開拓した「寵妃の秘密」シリーズ。まだまだ人肌恋しい寒さが続くこの時期、日本や韓国の時代劇とはまた印象の違う、ストレートに甘く麗しい美男美女のラブ史劇にハマってみてはいかがだろうか。

文＝酒寄美智子

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