3月25日から配信されているオリジナル韓国ドラマ「Pachinko パチンコ」が話題を集めているイ・ミンホ。4世代にわたる韓国人家族の歩みを描いた同作で、やり手の事業家という新境地の役に挑み、これまでに見せたことのない表情で視聴者の心をわし掴みにしている。来年の俳優デビュー20周年を前に、そのカリスマ性は年齢を重ねるたび増している状況だ。
ミンホといえば、今年タイでもドラマ化されたことでも反響を呼んだ「花より男子」の韓国ドラマ版「花より男子~Boys Over Flowers」(2009年)の道明寺司(ク・ジュンピョ)役や、「相続者たち」(2013年)の御曹司役などを経て、韓流トップスターの地位を確固たるものに。その影響力は凄まじく、SNSフォロワー数は韓国俳優の中でもトップレベルで、2021年の外国人が最も好きな俳優ランキングでも首位に輝いている。
そんなミンホに対して"ロマンティックな王子様キャラ"のイメージを持つ人も多いだろうが、ロマンス作品とはまた違うカリスマ性を発揮するドラマも多数存在する。初の時代劇で新たな魅力を開花させた「シンイ-信義-」がその1つだ。
「シンイ-信義-」は、時空を超えて出会った2人の波乱の運命と切ない愛を描いた物語。"信義(シンイ)"を貫く高麗の武士チェ・ヨン(イ・ミンホ)と、現代からやってきた"神医(シンイ)"の整形外科医ユ・ウンス(キム・ヒソン)が、多くの困難を経験しながらも惹かれ合っていくファンタジー史劇だ。
ミンホが演じるヨンは、王と王妃が信頼を寄せる護衛部隊の隊長を務め、無愛想で感情を表に出さないものの、辛いトラウマや複雑な過去を克服して成長するキャラクター。仁義に厚く、武芸に秀で、どんな困難な状況でも自分の守るべきものを守る男らしさが印象的だ。
女性にもお金にも興味がなく、王の命令には絶対服従。そんなブレない生き方を体現したミンホの芝居は、部隊長としての強力なリーダーシップとダイナミックなアクション演技がカリスマ性抜群。深く美しい目の芝居も高く評価され、徐々に変化していくヨンの繊細な感情が、吸い込まれるような瞳から痛いほど伝わってくる。
一方、ユ・ウンス扮するヒソンとのロマンス演技では、長い髪の武将姿が色っぽい胸キュンシーンも。誠実かつストレートな愛のセリフに始まり、最初は奥手だったヨンが大胆なキスシーンをするまでに変化する過程は見逃せない。カリスマ性とは真逆ながら、"一人の男性"として時おり見せるキュートな表情には惹き込まれてしまうはずだ。
"ロマンス・キング"と呼ばれるミンホが、そのイメージから脱し、俳優としての新たな姿で驚かせた「シンイ-信義-」。異なる時代を生きてきた2人の物語に胸を高鳴らせているうちに、どんな姿も"絵になる"ミンホの沼にハマってしまうに違いない。
文=川倉由起子
放送情報
シンイ -信義-
放送日時:2022年4月18日(月)14:10~
※4月19日(火)以降は毎週(月)(火)14:00~(2話連続放送)
チャンネル:テレ朝チャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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