「コーヒープリンス1号店」から10数年...「イケおじ」なイ・ソンギュンの魅力が詰まったシベリア鉄道旅

最年長であることから先発隊の隊長を務めることになったソンギュン。後輩たちを前にして張り切った姿を見せるかと思いきや、旅の中で覗かせるのは、終始リラックスした穏やかな表情だ。

韓国語はもちろん英語もなかなか通じないロシア。ビール1つ買うのにも苦労する中で、トラブルを解決しようと奮闘するナムギルやミンシクを頼もしげに眺めるソンギュン隊長。空港で弟たちにリュックのパッキング方法を教わったり、港町・ウラジオストクで海老やタラバガニ入りのラーメンにはしゃいだり...。気の利く"弟"たちに引っ張られ、ゆったりと旅を楽しむ姿に癒される。

シベリア横断旅行に憧れる人々のための水先案内になりたい――そんなソンギュンの熱い思いから名付けられたタイトルの"シベリア先発隊"。「(シベリア鉄道旅は)まだ公開されている旅行記や動画コンテンツが少ない。(これから後に続く)旅行者のために、その旅の一部始終を記録したい」という熱い志のもと、メンバー自身がカメラを回し、旅行者のリアル目線でアドバイスしている点も嬉しいポイントだ。

第1話のラストでシベリア鉄道に乗り込むはずが、チケットを紛失するアクシデントも勃発するなど、ドタバタ旅行記の臨場感たっぷり。約3年前のリアリティ番組ではあるが、コロナ禍を経た今、新たな発見がいっぱい詰まった名ドキュメンタリーと言えそうだ。

文＝酒寄美智子

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