井上ほの花、田村睦心、石見舞菜香が「らくだい魔女」で演じたキャラとの共通点を語る

――演じているキャラクターの魅力と、ご自身との共通点があれば教えてください

田村「チトセ君は、好きな子にツンツンしてしまう感じが"小学生ならでは"感があって可愛いですよね。ツンツンしちゃうのは愛情の裏返しでもあるかもしれない。私としてはフウカちゃんに甘えているのかなとも思っていて。もちろん、すごく優しい男なのですが、普段から優しい行動を出せるような素直な子じゃないと思うんです。カリンちゃんには優しくするんですけど、フウカにはツンツンした状態で行くところが『こんな感じで接しても大丈夫』という安心感みたいなものがあって、甘えている感じがするんですよね。そんなところも男子らしくて可愛いなって思います。共通点は『芯は優しい』みたいな感じですかね！」

井上「フウカちゃんは天真爛漫で少しおてんばで、ドジを結構しちゃう子なんですけど、わがままだったり我が強かったりするのかなと思いきや、本当に心が優しい子で、そこが一番の魅力だと思っています。今回の映画では、その部分が結構キーポイントになっているなと思います。あまり外からは見えないかも知れないけど、ちゃんと努力していて、周りのみんなにパワーをあげられるような元気なところは本当に尊敬できます。似てるところは、大雑把なところかな...。私も洗濯した洋服を畳まないみたいなところがあるので(笑)」

石見「カリンちゃんはすごくおしとやかで可愛くて、ふんわりしたイメージがありながら、友達に関することには一生懸命に芯をつき通すことができるというのが一番の魅力なのかなと思います。私との共通点は、第一印象でふんわり見られるけど意外とそうでもないところですかね。カリンちゃんは頑固とまではいかないけど、私は頑固みたいな意味で、よく言えば芯を持って生きているのかなって思うんですけど、『守られるばかりじゃない』というところはカリンちゃんと近いものがあったらいいな、と思っています」

――映画をご覧になる皆さまへメッセージをお願いします

石見「完成披露試写会の時、皆さんが手書きでメッセージを書いてくださって、その中に『学生時代すごくつらかったけど"らく魔女"がそばにいてくれたから頑張れました』『自分の青春の作品が映画化されるのがすごく嬉しい』というコメントをいくつか拝見しました。そんな作品に携わることができたことがすごく嬉しいですし、いろんな世代の方に楽しんでいただけることがすごく楽しみで...私もムビチケ買いました(笑)。多くの方に見ていただけたら嬉しいなと思っております」

田村「挿し絵がそのまま動いて、どの場面でもあの素晴らしい絵が広がっていて、そこにきっとみんなが『原作を読んだ通り』と思ってくれる声が乗っていて、素晴らしい音楽があって...『らくだい魔女』をずっと好きでいてくださっているファンの方が絶対に楽しめる作品になっていると思います。60分という短い時間ではあるのですが、『らく魔女』の魅力がぎゅっと詰まった、子どもから大人まで楽しんでいただける作品になっています！」

井上「『らく魔女』がこんなにも愛されている作品だということがとても嬉しくて、こんな素敵な作品にフウカちゃんとして携わることができて嬉しいなという気持ちで今はいっぱいです。フウカちゃんはドジっこで、おっちょこちょいで...フウカちゃんのせいで事件が起こるみたいなところもあるんですけど、フウカちゃんの優しい気持ちがあったからこそクライマックスの感動に繋がるのかなとも思っています。映画もたくさんの方に愛される作品になってるので、何回でも劇場に足を運んでくれたら嬉しいです。あと、グッズも！『もう全部買いたい！』と思うくらい素敵なグッズが集まっていますので、お迎えしていただけたら嬉しいです！」

撮影・取材・文＝中村実香

この記事の全ての画像を見る