『戦略大作戦』吹替追録版でリトルジョニーを大塚明夫が担当!「(父と)一緒にやっているような気がして楽しいですね」

クリント・イーストウッド主演の戦争アクション・コメディ『戦略大作戦』(1970年制作)は、邪道な戦争映画でありながら、錚々たる作品が並ぶイギリスのテレビ局選出の「史上最高の戦争映画」で34位に選出される一作品。

今なお多くの戦争映画ファンに支持され続け、「プライベート・ライアン」の"戦略オマージュ"をはじめ、後続の戦争映画に多大なる影響を与えた作品であり。戦争真只中、勝利でも栄誉でもなく「金塊」のために敵地に乗り込む男達が描かれている。ムービープラスでは、1977年フジテレビのゴールデン洋画劇場での放送時にカットされていた約40分の映像に新たに音声を収録し、ノーカット版として日本初放送される。

今回は、スチュアート・マ―ゴリン演じるリトルジョー二等兵の吹替を担当する大塚明夫にインタビューを敢行。旧吹替版の担当声優であった父・大塚周夫に対する思いや、追録するにあたり気を付けたことなどを語ってもらった。

リトルジョー二等兵の吹替を担当する大塚明夫
リトルジョー二等兵の吹替を担当する大塚明夫

――まずは『戦略大作戦』(1970年)を改めてご覧になって、いかがでしたか?

「なんだかもう、色んな意味で懐かしいですよね。初めて観たのは、ちょうど僕が高校生くらいだったはずです。もう何年前だろう、数えたくないです(笑)。懐かしいな...」

――1977年にフジテレビ「ゴールデン洋画劇場」で放送された日本語吹替版でリトルジョー二等兵(スチュアート・マーゴリン)を演じられたお父様・大塚周夫さんに対する気持ちをお聞かせください

「以前もこういった形で一緒に仕事をしていて...父の最後の仕事となったのはナレーションだったんですよ。そこで足りなかった部分を、私が後で補完したのが最初でした。その後もゲーム作品の吹替などを引き継いだりしたので、つまり"二人で一つ"という形ですよね。それは、なんだか一緒にやっているような気がして楽しいですね...」

――リトルジョーは、いつも余計な一言を言わずにはいられない、でも憎めないキャラクターだと思います。今回演じられて愛着は湧きましたか?

「そうですね、こういった役回りというは父の十八番(おはこ)だったので。すごく楽しくやれましたね」

――このたび新たに追録されるにあたって気をつけたこと、意識したことはございますか?

「あくまで追録ですので、やはりオリジナルである大塚周夫さんのテイストを損なわないように(笑)。あたかも目の前に蘇ったかのようにできればいいなと思いましたね」

――実際に追加録音をされてみて、大変だったり難しかったことはありましたか?

「部分的にじゃなく、父ならどういう風に演じただろう?と想像しながら補完していくんですが、そんなに"ハズれてない"んじゃないかなと。皆さんの記憶も徐々に薄れてまいりますので、条件は一緒ですから(笑)」

――最後に『戦略大作戦』の注目してほしいポイントを教えてください

「映画そのものの面白さに加えて、懐かしい、吹替の大先達たちのお芝居。そして、後を追いかける我々がどこまで追随しているのか?それを楽しみながら観ていただければ、"お腹いっぱい"になれるのではないでしょうか」

文=HOMINIS編集部

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放送情報

『戦略大作戦【吹替完全版】ムービープラスオリジナル
放送日時:2023年9月10日(日) 21:00~ ※9月18日(月・祝日)再放送あり
チャンネル:ムービープラス
※放送スケジュールは変更となる場合があります

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