『チ。―地球の運動について―』小西克幸仁見紗綾の印象を語る「スーパー新人が現れたなって思いました」

――今回共演されてお互いの印象はいかがでしたか?

小西「まだデビューしてから1年ぐらいとおっしゃっていたんですけど、めちゃくちゃ上手だなと思いました。スーパー新人が現れたなって(笑)。音響監督さんから聞いたんですけど、仁見さんにはもうオッケーなお芝居をしていても、もっとできるだろうという期待を込めて、いろいろなディレクションをしてチャレンジしてもらったそうなんです」

仁見「そうなんですか? 初めて聞きました。聞けて良かったです」

――仁見さんはいかがでしたか?

仁見「本物だ〜って思いました(笑)。マイクの前に立っている姿が本当に美しくて...。私はまだアフレコの経験がほとんどない状態での収録というのもあって、マネージャーさんからも『小西さんのマイク前の姿勢をちゃんと見ておくんだよ』と言われていたんです。実際に初めて見たら自然体でいらっしゃるのに、全身でお芝居をされていて、これが第一線で活躍している先輩なんだと思いながら、たくさん勉強させていただきました」

小西「嬉しいですね。『チ。』って登場人物がそこまで多くないじゃないですか。だから、ありがたいことにマイクが1人1本でいいような状況だったんです。なので、マイクワークではなくて、役に集中してやれたのは環境としては良かったですよね」

仁見「助かりました。男性が多い現場というのは分かっていたので、事前に厚底を履いて慣れときなさいと言われていたんです。そしたら、ずっと同じマイクで収録できたので安心しました」

――本作では天動説を覆す地動説がテーマになっていますが、「コペルニクス的転回」や「パラダイムシフト」にかけて、ご自身の中で人生が大きく変わったタイミングはありますか?

小西「地方から上京して、声優の養成所に通い始めたタイミングですね。それまではお芝居を全くやったことがない状態で、いきなり声優になりたいと思って飛び込んでしまって。初めてお芝居に触れて、演技ってこんなに面白いんだと思ったのがこの時期でした」

仁見「私は元々ナレーターを目指して、喋る世界に入ろうとしていたんですけど、専門学校の時にお芝居の授業も受けないといけない時があったんです。最初はもう読むしかできなくて喋るところまで持っていくことがどうしてもできなくて、自分に演技は向いていないのかもしれないと思った時期があったんですけど、舞台のお芝居のレッスンを受けている時に、ただ読むだけの状態から喋るという意識に変わった瞬間があって。そこからもっとお芝居をしたいと思うようになりました」

取材・文=川崎龍也 撮影=MISUMI

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放送情報

「チ。―地球の運動について―」
放送日時:毎週土曜日 23:45~ 放送中
チャンネル:NHK総合テレビ

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