小芝風花、アニメ『ロード・オブ・ザ・リング』で声優挑戦の心境吐露「課題を抱えながら...」

――いざアニメーションの声優を経験してみて、いかがでしたか? 

「過去に声の演技をやらせていただいたとき、自分の声と声優さんの声がまったく違うところから出ている感覚があって、(自分の)声にブレがあるように感じたんです。例えば、津田さんって感情は乗っているけど、声のトーンは統一されていて、感情的なシーンでも声がブレてないんですよね。

感情的なシーンでも、ある程度の範囲で感情をコントロールしないと声がブレてしまうし、ただ感情を出せばいいわけではないんだと思いました。今回は感情豊かに演じつつも『声をブラさないようにする』という課題を抱えながら収録現場に行きました」

――声優のお仕事に臨むときと俳優業とでは取り組み方が違うものですか?

「全然違いますね。同じお芝居ですが、距離感も違えば、掛け合いでもなく。特に今回の収録では、何人かの方は先に声が入っていたのですが、(13日に全米公開された)英語版の声しかないシーンも多かったので、ちゃんと掛け合いになっているのか不安でした。間(ま)も決められたものがあるので、そこに合わせて感情を作る、という難しさがありました」

――ヘラの声を聞いていると、芯の強さと頼りたくなる力強さを感じました。映画やドラマで聞いている小芝さんとはまた違う声だと思ったのですが、具体的に何か意識はされたのでしょうか?

「ヘラは、もともと活発で、小さい頃から剣を振り回しているような女の子。自分が背負うはずではなかったものを背負うことにもなるので、不安で揺れつつも、『民を守る』と覚悟を決めて敵と対峙していく芯の強さは出したいと思っていました」

――小芝さんは、そんなヘラをどのような人物だと捉えましたか?

「自分がやりたいことを自覚しているからこそ意志がしっかりしていると思いました。『この戦いに負けたら民たちを危険にさらしてしまう』という覚悟のなか、突き進める強さはカッコいいなと思いますし、その姿を見て心を動かされる方も多いんじゃないかなと思います」

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映画情報

映画「ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い」
2024年12月27日(金)全国公開
製作総指揮:ピーター・ジャクソン
監督:神山健治
声の出演:市村正親、小芝風花、津田健次郎、山寺宏一ほか

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