松岡禎丞＆戸松遥の「SAO」放送開始時の演技を原作者・川原礫が絶賛！

人気アニメ作品の最新情報や、豪華アーティスト陣によるライブを無料配信するアニプレックス主催のオンラインイベント「Aniplex Online Fest 2021」が7月4日に開催された。今回は、配信された数あるプログラムの中から「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア <Past and Future>」をレポート。2022年に10周年を迎えるアニメ「ソードアート・オンライン」(以下、「SAO」)シリーズ。今年10月30日(土)公開予定の『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』は、TVアニメ第1期で描かれた《アインクラッド》編を原作者・川原礫がヒロインであるアスナの視点で再構成した物語がつづられる。配信では〈原点回帰〉と〈アスナ〉をテーマに、キーパーソン6人のインタビュー映像を交え、主人公・キリト役の松岡禎丞とアスナ役の戸松遥がトークを展開。ナレーションを劇場版に登場する新キャラクター、ミトを演じる水瀬いのりが務めた。

劇場最新作ではアスナが主人公の物語が描かれるとあって、松岡から感想を尋ねられた戸松は、松岡がTVアニメ第1話のアフレコの際、緊張のため誰とも会話ができなかったというエピソードに言及。「しゃべることができない故に、ずっと台本読むフリをしていましたからね」と当時の状況を振り返った。「話しかけても、緊張しているか、えずいているか、服が逆さまになっているか、どれかだった」と松岡の過去を暴露しながらも「つぐつぐ(松岡の愛称)も変わったな、と思って」と、松岡に優しい視線を投げかけた。

作品に縁のある人物からのインタビュー映像を交えてのトークコーナーでは、SAOアニメシリーズプロデューサーの丹羽将己が、今回の劇場版について「このタイミングで原点的なエピソードである《プログレッシブ》編を映画化することで、多くの皆さんに『SAO』の世界に気軽に触れてもらいたい。そして、映像技術の進化も見てもらいたい」と語った。劇場版オリジナルキャラクター、ミトについても「原作には出てきていませんが、映画では非常に重要なキャラクターになっています。特にアスナとの関係がいろいろと描かれるんじゃないかなと思いますし、彼女自身のいろんな気持ちが今回の物語の大きなキーになってくると思いますので、ぜひご期待ください」とコメント。

SAOゲーム統括プロデューサーの二見鷹介、数々の「SAO」イベントで司会を務めてきたニッポン放送アナウンサーの吉田尚記は、日本だけでなく海外でのイベントでの熱狂を語り、シリカ役の日高里菜とリズベット役の高垣彩陽は、共演者として2人と「SAO」の思い出を振り返った。そして、松岡の推しキャラがリズベットであることを戸松が確認すると、松岡はリズとキリトが初めて会ったエピソードを時々見返すことがあると明かした。

最後に登場したのは、原作者の川原礫。TVアニメ第1期の第1話で作曲家・梶浦由記による「swordland」が流れる中、草原を駆け抜けながらモンスターを剣で切り倒す際の松岡の叫び声について「演技を超えたものがこもっていた」と絶賛。また、松岡の演技を聴いてキリトのカッコ良さではなくナイーブな部分を感じたこと、戸松の声からは自暴自棄になっていた当時のアスナの「ただ負けるのはイヤだ！」という意思の力を感じたことなどを明かした。そして「おそらく戸松さんのおかげで、アスナの笑顔も相当増えたんじゃないかなという気はしています」と、アニメから原作へのフィードバックがあったことについても言及した。

劇場最新作のアフレコについて、「新鮮さと懐かしさの両方がある不思議な感覚」だったと語った戸松。新キャラのミトや原作者・川原自らが追加した新規エピソード、さらにアスナの家族のことや、結城明日奈がどのようにVRMMORPG「ソードアート・オンライン」にダイブしたのかなどが丁寧に描かれると語った。松岡も「これを見ていただいてから『ソードアート・オンライン』の1話を見ると、ニヤってする部分が出てくるんですよ」と、TVアニメでも描かれたシーンが映画でも登場することを明かした。最後は「SAO、そしてアスナとは」と質問された戸松が、「一緒にいることが私の人生の日常になりつつある。アスナがいることで今の自分がいるなというのはすごく感じるので、本当に人生のパートナーです」と回答して締めくくった。

文＝中村実香

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