
2007年に放送されたTVアニメ『モノノ怪』シリーズ待望の新作『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』が3月14日(金)に公開される。
公開間近の本作の舞台は、再び大奥。総取締役だった歌山の後任となった名家の出身・大友ボタン(戸松遥)は、規律と均衡を重んじて厳格な采配を振るった結果、天子の寵愛を一身に受ける叩き上げの御中臈・フキ(日笠陽子)との間に亀裂が生じ、両者の溝は深まるばかり...といった内容だ。
そんな本作に出演した日笠と戸松にインタビュー。今、改めて考える作品の魅力を聞いた。
――それぞれの役どころを教えてください
日笠「フキは天子の寵愛を一身に受けている キャラクターです。自分の子どもの命すら武器になるっていう大奥の世界の中で、実際に子を宿したときに、その子を愛する子供と思うのか、武器だと思うのか、そこでずっと揺れているキャラクターだなと思います。それから規律を重んじるボタンとは、いろいろな場面でバチバチで。大奥という環境の中で変化していく姿は、見どころの一つとして注目してほしいなと思っています」
戸松「ボタンはとにかく正義の人。正論と正義を貫く人です。大奥の世界にいる女性たちって、みんなちょっと腹黒さだったり、したたかさだったりを持っているんですね。1人の男を取り合うバトルもあるので。だけど、ボタンの場合は、立場的にはその中の1人なものの、客観的に自分を見ている、大奥全体が良くなるために自分がどう立ち回ればいいのかっていうことを考えているキャラクターかなと思います。発言1つとっても達観しているので」
――注目してほしいポイントは?
戸松「ボタンの正論は、人間っぽいフキと対立するきっかけにもなるんですけど、そのまっすぐさみたいなところが彼女の魅力の1つかなと思っています。強さと折れない心を持っていないとやっていけない世界なので、フキとバトルするときも感情的にはなりすぎないっていうところを意識していて。その2人の対立がまたおもしろかったりするんです」
日笠「そうですね。やっぱりボタンとやり合うシーンは注目です。 」

――演じる上で苦戦したポイントはありますか?
日笠「第一章の際は情報が少なかったということもあり、フキのキャラクター作り、すり合わせに苦戦しました。でも、二章になったら感情がバーっと出てきて、明かされることも多かったのでスッと役に入れました。ただ、逆に戸松は一章の時はさらっと決まったよね?」
戸松「そうだね。第二章になってからキャラクターを結構熱心に作った気がします。昇進してから責任感が生まれたというか「私が引っ張っていかねば」みたいな意識に変わることがあって、本作はまさに"劇場版モノノ怪 第二章"でありながら、大友ボタン第二章でもあるなと。その後で結局裏切られて絶望するというか、自分がやってきたことは何だったんだ、と思ってしまう場面もあるんですけど、そこでも落ち込んでる場合ではないし時間もないから、心を強く持ち続けねばと振り切って凛としている部分は彼女の魅力だなと思いました」
映画情報
『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』
2025年3月14日(金) 公開
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