埼玉県飯能市を舞台に、山登りなどアウトドアを楽しむ女子中高生の日常を描いた「ヤマノススメ」。そのTVアニメ最新シリーズの制作決定を記念したイベント『「ヤマノススメ Next Summit」オータムフェス2021』が、9月5日に埼玉・ところざわサクラタウン ジャパンパビリオン ホールAで開催された。今回は、夜の部の模様をレポートする。
あおい役の井口裕香、ひなた役の阿澄佳奈、かえで役の日笠陽子、ここな役の小倉唯の4人が登場し、原作者のしろ描き下ろしによる朗読劇からスタート。昼の部では会場の所在地でもある、ところざわサクラタウンがテーマだったが、夜の部ではこれまで原作マンガやTVアニメで描かれたことのない体育祭がテーマ。1人だけ中学生のここなが参加することに対し、あおいが疑問を口にするも、「そこはお祭りですし、無礼講ということで」と言うここなと、「多少のキャラ崩壊はありだよね」とひなたが後押しするなど、微笑ましい掛け合いが繰り広げられた。
続いては、かすみ役の山本亜衣がMCを務めるトークパート。TVアニメのセカンドシーズンからサードシーズンのストーリーを、ファンから寄せられたコメントを交えて振り返る「ヤマノススメの思い出」、これまで作中に登場した中から、キャストに実際に登ってもらいたい山をランキング形式で紹介する「アンケート結果発表 山ノオススメ」といったお題で盛り上がった。
「ヤマノススメの思い出」では、あおいが富士山初登頂を目指すも体調不良で断念する様子を描いたセカンドシーズン新十合目「富士山って、甘くない...」と新十一合目「もぉ、やだ！！」に言及。当時はまだ一視聴者だったという山本が「私もこの回でどっぷりハマった」と言うと、井口も「アフレコの時にすごく胸が苦しくなったし、（『ヤマノススメ』は）ほのぼのとして見えるけど、ガチ登山なアニメだなというのを改めて感じました」と当時を振り返った。
「山ノオススメ」の冒頭では、キャスト陣が自らの登山経験を紹介。日笠は霧ヶ峰、小倉は高尾山に、それぞれ作品に関係する番組で登ったことを明かした後、阿澄が井口とプライベートで「ヤマノススメ」に関わる前と後の2回、高尾山を訪れたことを告白。井口は「2回目は秋で、日本酒の『ひやおろし』の試飲会をやっていて飲みながら行った」と思い出を語った。
ゲームパートでは「目指せ究極のヤマガール！ヤマノムスメ選手権！」と題したチャレンジ企画を展開。最初の「ヤマノザック対決！」では、日帰り登山の標準的な荷物重量とされる2.5㎏を目標に、ザックの中へ非常食など関連グッズを詰め、その重量を競った。また「ヤマノクイズ対決！」では、富士山の閉山日や登山ルートの名前などを選ぶ4択問題が出され、それぞれ与えられるポイントの獲得数を競い合った。その結果、阿澄が見事勝利して優勝商品をゲットした。
イベント終盤には、最新シリーズ「ヤマノススメ Next Summit」の最新PVが初公開された。放送時期が2022年、新キャラクター・小春のキャストが岩井映美里という情報も初解禁。その後、サプライズで登場した岩井は「あおいちゃんやひなたちゃんが通う学校の登山部の部長で、パワフルで元気いっぱいな赤毛の女の子です」と小春を紹介した。「先輩キャストからのアドバイスは？」という山本の言葉を受け、井口は「山に登っておいた方がいい」とアドバイス。また、阿澄から意気込みを聞かれた岩井は「演じる前にいっぱいご飯を食べて、力を付けていきます！」と語った。
最後に、小倉は「PV見て、本当にうるっときて。アフレコはこれからですが、私たちの士気も高まっているので、楽しみに待っていただけたらなと思います」と笑顔でコメント。日笠もPVについて「すごく繊細なタッチで川や草木が描かれていて、4人で歩いてくるみんなが見えて、『かえでを含む4人なのかな？』と思ったら、かえでのポジションにおじさんがいて...」と、ひなたの父にかえでのポジションを取られたのかと思ったと明かし、会場の笑いを誘った。
阿澄は「私たちにとっても、めちゃくちゃ大切な作品になっていますし、皆さんにとってもそうだと今日、改めて実感しました。ワクワクしながら待っていてください！」と力強いメッセージを送った。そして、井口の「本当にこの日を迎えられて嬉しいです。われわれは諦めないと散々言い続け、みんなの愛が『ヤマノススメ Next Summit』につながっていったので、本当にありがとうございます。まるっとまとめて『ヤマノススメ』のいろんなこと、追いかけてきてください！」という熱い言葉とともに、イベントは幕を閉じた。
文＝中村実香
放送情報
ヤマノススメ Next Summit
2022年放送開始
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