
Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
――たしかに長丁場の収録となると、集中力も切れてしまいそうですもんね
長縄「そうならないように自分に言い聞かせていました。だから、終わった直後は力が抜けて(田村)睦心さんと"やったね、お疲れさま!"ってハイタッチしました」
――アニメから映画版へとなったことで、カンナもトールも成長しているように感じました。それにちなんで、おふたり自身が一期の放送当時と比べたら成長したなと思っていることはありますか?
桑原「成長していたらいいなと思うのですが、本当に一期の時は、いっぱいいっぱいで...」
長縄「私も、そうだな。最近TVアニメの一期を見させていただく機会があったのですが、一期の最初の頃は"カンナはこうだ"というものが手探り状態だったなと感じました。今は"カンナはこうだと思う!"みたいなのが自分なりにあるので、そこはやってきて成長していると言えるのかなと」
桑原「確かにね!私も一期の時はとにかく全力で演じていました。それにトールもまだ人間界に馴染めなかったりして、悩んでもがいてみたいな状態だったところから、今は少し周りを見る余裕が生まれて、他の人を傷つけないことなど、いろんなことを考えるようになりました。ただ、正直なところ、一期の時のことは記憶にないぐらいいっぱいいっぱいでしたね。本当に京都アニメーションさんの作品が大好きで、それを見て育ってきたからこそプレッシャーや緊張感がすごくて。後悔はないのですが、もっとこういう風にやりたいというものが、どんどん湧き出てくるのがこの作品でした。二期が決まったときは、自分のやりたかったことを全部つぎ込みました」
長縄「私も二期をやるという連絡いただいたときは"気合い入れていくぞ!"と思いました」

Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
――いっぱいいっぱいだったというのはちょっと驚きでした。というのも、おふたりといえば、アニメシリーズの頃から仲睦まじそうだったので。グッと距離が縮まったきっかけはありましたか?
桑原「これも皆さんのおかげなんです。私は積極的にお話できない性格なのですが、睦心さんやまりあちゃんが積極的に私に話しかけて、扉をこじ開けてくれようとしていたのが伝わりました。クリスマスの日に収録があった日には、誰かがプレゼント交換しようという提案をしてくださって、みんなでプレゼント交換したりして」
長縄「睦心さんは事務所の先輩ですし、たくさんお話ししてくださる方なので、 『桑ちゃんとも仲良くならなければ!』と思って、たくさん話しかけた記憶はあります。カンナはトール様を追いかけて、人間界まで来たんだから!って」
桑原「そう!それを感じて。私も仲良くなりたいっていうのがあったから嬉しかったな」
長縄「でも、たしかに『今なら話しかけられるか?』って桑ちゃんのことをチラチラ見ていたのは覚えています。うるさくなかった?(笑)」
桑原「私はもともと自分から行くタイプじゃなかったから、いっぱい話しかけてもらえて、とても嬉しかったよ!別の現場でもまりあちゃんと睦心さんとご一緒する機会はあったけど、あんまりしゃべれなかったから、これを機会にめちゃめちゃ仲良くなりたいと思っていました!今、こうやってお互いの家に行ったりできるようになって本当に嬉しい!」
長縄「嬉しいなー!」
桑原「ゲームの通信したりもね!」
――すごく仲の良い様子が伝わってきました!最後に、改めてそれぞれのキャラクターの映画での注目ポイントを教えてください
桑原「トールはアニメ版だとほのぼのした日常のシーンが多かったのに対して、映画だと考えるシーンや戦っている場面がたくさんあってめちゃめちゃカッコ良いと思います。前までだと、小林さんのために...というのが中心だったのですが、今回は守るべきものが増えたトールの戦いがたくさんあります。そこが映画ならではの見どころの1つかなと思っています!」
長縄「一期・二期を経て、カンナはいろんな表情を見せてくれたと思います。ただ、この映画では、その27話を通して見せていなかった表情をより大きく見せていて、そこが映画ならではだと思います。絵がとてもキレイですし、戦って、アクションがついたり。ぜひ戦うシーンや表情を見ていただけたらと思います」
文=於ありさ
映画情報
映画『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』
2025年6月27日(金)公開
アニメポータルサイト:https://maidragon.jp
アニメ公式X:https://x.com/maidragon_anime
詳しくは
こちら