石川界人×伊藤美来、『愛してるゲームを終わらせたい』で向き合った不器用な恋心 幼なじみ2人の距離感を語る

声優

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(C)堂本裕貴/小学館/「愛してるゲームを終わらせたい」製作委員会

――実際の現場はどんな雰囲気だったのでしょうか?

伊藤「基本的には本当に2人の会話劇でした。ずっと掛け合って、お互いのモノローグがあって、という感じで。雰囲気としては......ちょっと、こっ恥ずかしかったですよね(笑)」

石川「僕は伊藤さんとちょっと気まずかったです(笑)」

伊藤「でも、そんな感じでしたよね(笑)。気まずさがずっと流れているというか」

石川「共演はあってもがっつり絡む機会はそこまで多くなかったですし、今回はこういうこっぱずかしいやり取りをする高校生の役だったので、何を話しても恥ずかしいよね、みたいな空気があって(笑)。会話もすごく当たり障りのない感じになっていて、ずっとドギマギしていました」

――「愛してる」というセリフが何度も出てきますもんね(笑)

伊藤「そういうセリフがたくさん散りばめられていますし、キュンとするシーンも多いので、私たちがドギマギしているのを、周りのキャストさんがニヤニヤしながら見ている、みたいな感じでした(笑)」

石川「丸岡(和佳奈)さんがすごくノリがよくて、現場のムードメーカーだったんですが、優希也とみくのイチャイチャしたシーンが始まると、わざわざ僕らの表情が見える位置に移動して、顔を見ながら進めようとしてくるんですよ(笑)。この子はどうかしているなと思いながらも、現場はすごく和やかでした」

(C)堂本裕貴/小学館/「愛してるゲームを終わらせたい」製作委員会

――そういう現場のドギマギ感が、逆にいい方向に声にも乗っていそうですね

伊藤「すごく乗っていると思います」

石川「スポーツものだと敵チーム同士はあまり話さないとか、バトルものだと現場にピリッとした緊張感があるとか、作品ごとに空気が違うんですが、この作品に関しては"気まずい"だったんですよ(笑)」

伊藤「『最近ハマってるもの何ですか?』みたいな当たり障のない会話をしてましたよね」

石川「『最近か......サウナかな』みたいな(笑)」

伊藤「気を遣いまくりでしたね(笑)」

――逆に、お互いをよく知っていて慣れている関係だったら出なかった部分もありそうですね

石川「それはめちゃくちゃあると思います」

――ちなみに、石川さんは"つい愛してると言いたくなるもの"としてサウナを挙げていましたが、どのくらい前からハマっているんですか?

石川「とある先輩にサウナの魅力を教えてもらったのがきっかけなので、20代半ばくらいからですね。仕事のスケジュールによって行けない時期もあるんですが、基本的には週1、2回は必ず行っています。もうルーティンになっていますね。それがないと頭がすっきりしないんです」

――サウナのどんなところが好きなんでしょう?

石川「現代人ってスマートフォンから離れる手立てがなかなかないじゃないですか。湯船に浸かるだけでももちろんいいんですが、サウナって"耐える時間"が必要なんですよね。暑さに耐えながら、その後の休憩の気持ちよさを待つ。その時間が長いぶん、すごく緩やかにリフレッシュできる感覚があって。自分にとってはデジタルデトックスにもなっています。あとはイベント前に入ると顔がすっきりしますし、肌の調子もよくなるので、そういう意味でも助かっています」

――伊藤さんは愛犬を挙げていましたよね

伊藤「はい!ずっと一緒にいるんですけど、本当に可愛くて。もうすぐ5歳の、すごく小さいトイプードルで、人が大好きなので、誰にでもお腹を見せる子なんです。ただ、犬がちょっと苦手みたいで、ドッグランはあまり得意じゃなくて。なので、ずっと人間と遊んでいます(笑)」

――「"大好き"とか"愛してるよ"と言うと、うれしそうに顔を舐めてくる」とコメントされていました

伊藤「してましたね(笑)。帰ると絶対に"おかえり"って来てくれますし、『大好きだよ』『愛してるよ』って言うと、なんだかニコッとしてくれるような気がするんです。飼い主の思い込みかもしれないですけど(笑)、そう感じていて、すごく癒されています」

『愛してるゲームを終わらせたい』石川界人、伊藤美来
『愛してるゲームを終わらせたい』石川界人、伊藤美来

――先ほどアフレコのお話もありましたが、今回の共演を通して、お互いの演技から刺激を受けたことがあれば教えてください

石川「僕は、妄想の中のみくにすごく影響を受けました。誇張されたクソガキっぽさだったり、妙にセクシーな同級生だったり、いろんなみくが出てくるじゃないですか。でも、あれって全部優希也の妄想なんですよね。だからこそ、伊藤さんの妄想のみくを受け取ったうえで、その前後のリアクションをどうするかをかなり考えました。こういう感じで来るんだとか、ディレクションだとこうなるかもしれないと影響を受けながら作っていたので、優希也がみくを妄想する場面のお芝居は、かなり伊藤さんに引っ張ってもらった感覚があります。たとえば1話の『可愛すぎるだろ』とか、みくに馬鹿にされる妄想の場面とか、自分が最初に持っていったものよりもリアクションが大きくなっていると思います」

伊藤「私も同じですね。石川さんとの会話のテンポ感がすごく気持ちよくて、投げたら返ってきて、どんどん楽しくなっていきました。今回はプレスコだったので、絵がない状態だからこそ、会話のキャッチボールがよりできた感覚があって。すごくうれしかったですし、幸せな時間でした」

石川「下手をすると、すごく淡々としたラブコメにもなり得たと思うんです。でも、今回みたいに掛け合いの中でお互いに影響し合えたから、セリフがもっと生きたんじゃないかなと思います。ラブコメでプレスコってあまりないんですよ。青春群像劇や戦闘ものではあってもラブコメでは珍しいので、すごく助けられました。あと、煽ってくるときのお芝居が本当にピカイチなので、そういう役をもっと見たいです」

伊藤「そんなお芝居ができてよかったです(笑)。妄想の中では本当にいろんな引き出しを使いながら、楽しく演じさせていただきました。そこは割と自由に任せてもらえて、まず1回やってみようという感じでやらせていただけたので、ありがたかったですね」

――石川さんのお芝居によって、伊藤さんの引き出しも開いていった部分があったのかもしれませんね

伊藤「そうですね。石川さんが演じる優希也って、もともとは陰キャだった子が、みくのために頑張って変わろうとしているキャラクターなんですよね。見た目はちゃんとかっこいいんですけど、かっこつけきれていないところがすごく魅力的で。やり切ろうとするけど、ちょっと恥ずかしさが見えてしまう、そのバランスがすごく好きでした。女性が見たら、一生懸命すぎて可愛いって思うんじゃないかなと思いますし、逆に、かっこつけていない時にぽろっと出る言葉はすごく響く。その切り替えが本当に素晴らしいなと思いながら聞いていました」

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