思わずヒョウに感情移入!斉藤壮馬のクールで優しい声が心に響く

キャラクターの人生と真摯に向き合うことで、その魅力を引き出す声優・斉藤壮馬。彼はファンの間でも文学好きとして知られ、担当するキャラクターを演じることについて、その人物の「人生の一端を担える」と語っている。

2014年に人気アニメ「ハイキュー!!」で、決してくじけない芯の強い少年・山口忠を演じて注目を集め、同年に「アカメが斬る!」のタツミ、「残響のテロル」のツエルブ(久見冬二)と2本の作品で主演も務めた。さらに、スマホ向けゲームからアニメにもなった「刀剣乱舞」では鶴丸国永を、「アイドリッシュセブン」では九条天を担当するなど、多くの女性を虜にしている。

そんな斉藤は、12月14日(土)にナショジオ ワイルドで放送されるドキュメンタリー「ヒョウ:王家の一族」でナレーションを務めている。本作は南アフリカのクルーガー国立公園に隣接する、ジュマ私営保護区で生きるヒョウの一族の姿を克明に捉えた作品だ。

(C)National Geographic

登場するヒョウの家系は複雑で、20平方キロメートルの広大な土地を支配する女王・カルラが頂点に立ち、彼女には2頭の娘・シャドウとタンディがいる。カルラは娘たちに自らの土地を分け与え、それぞれが子供を産み育児に励んでいる。

しかし、保護区にいるのは彼女たち一族だけではない。ライオンやハイエナなど、ヒョウにとって脅威となる動物も暮らしている。また、冬から春にかけて起こる日照りでは、植物が枯れて茂みが減り、身を隠しにくくなって獲物を捕らえるのが難しくなる。そんな中、危険を避けたり、獲物を横取りされたりしながら、カルラと娘たちは強く生きていく。

そして一族内部の状況も、刻々と変化していく。カルラが新たな娘を生んだことで、分け与える土地が必要となり、実の娘であるシャドウとの間に縄張り争いが勃発するなど、ヒョウの社会は過酷だ。

(C)National Geographic

ナレーションを担当する斉藤は、ヒョウの生きざまを深く描いた本作に対しても、真摯に向き合っている。トーンは常にクールだが、時に上目遣いで鋭い眼光を飛ばす姿が目に浮かぶような真剣な声を発する。一方で、情がこもった声も響かせる。役柄の人生と向き合う彼の持ち味がよく表れていて、それがヒョウの一族へ感情移入をさせてくれる。

やがて女王・カルラは崩御し、ヒョウの一族に新たな時代が訪れる。残されたカルラの子供たちや新女王の行方に注目だ。アニメと変わらない作品へ真摯に向き合う斉藤のナレーションでヒョウの一族に感情移入しながら、その生きざまを最後まで見届けてほしい。

文=堀慎二郎

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放送情報

ヒョウ:王家の一族
放送日時:2019年12月14日(土)22:00~
チャンネル:ナショジオ ワイルド
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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