声優の鈴村健一が声や歌などの"SOUND"をテーマに、ゲストの生い立ちや仕事、人間性をひも解いていくスカパー!×アニマックス特番「SOUNDSCAPE with Kenichi Suzumura」。
今回は'17年にアーティストデビュー5周年を迎えた声優・寺島拓篤をゲストに迎えて、幼少期のエピソードから人生のターニングポイントまで深掘り。お互い長い付き合いの二人だが、ここまでじっくりと話したのは初めてと言う2人に公開収録後にインタビュー!
-トークとライブを含め、約3時間の収録になりましたが、いかがでしたか?
鈴村健一(以下・鈴村):「すごいいっぱいしゃべりましたね。でも、あっという間に終わっちゃった気がしました。てらしー(寺島)はすごい話しやすいので、単純に時間も忘れてしゃべってしまいました」
-予定よりだいぶ...。
鈴村:「押したみたいですね(笑)」
寺島拓篤(以下・寺島):「普段の鈴村さんなら考えられないぐらいの分量を(笑)」
鈴村:「普段、僕は生放送の番組をやらせていただいているので、タイムキープは得意な方なんですけど、今回は上がり時間を明確には伝えられてなかったんですね。だから、まあ、いいかとしゃべっていたら、あんな時間になってしまいました。すいません(苦笑)」
-200人の観客を前にしてのトークライブはいかがでした?
鈴村:「僕はトークライブを割とやっているんですけど、いつもはくだらないバカ話ばかりしてるので、こんな風に誰かの人生をひも解くのはすごい新鮮でした。そして、お客さんがいてくれて良かった。二人だけでカメラの前でしゃべるのではここまでいろいろ話せなかったと思うので、皆さんがいてくれたおかげで話せた部分がすごく大きいと思います」
寺島:「とってもいいバランスでしたね。目の前にお客さんがいるので、笑いを一つ、真面目を一つという風にバランス良く繰り出すことができて、さらにリアクションも伝わってくるので、すごいやりやすかったです」
-お二人は長い付き合いですが、初めて知った一面はありましたか?
鈴村:「知らなかったというよりは、てらしーってこういう人じゃないかなと思っていたことが、話しているうちに合点がいったというか。てらしーって前に出るタイプじゃないんですけど、最前線にいるんです。確実にメインにいて、みんなの注目を集めるスターなんですけど、自分から前に出て行くタイプじゃない。その根底にあるのは彼の人間性だったんだと分かったので、尊敬しました」
寺島:「えっ!?」
鈴村:「だって、自分で切り拓いていくと前だけ見てれば良くなるから、一つのことに集中すればいい。でも、てらしーみたいに一歩引いたポジションにいると、いろんなことに気を配らないといけなくなる。それでいて表現者として、自分が主役になる瞬間も確実につくらないといけないわけで、普通に考えるとそれってめちゃくちゃ大変なこと。それを楽しそうにやれていることがすごいなと思いました」
寺島:「業界に入って、見つけた立ち位置ですね」
鈴村:「それがすごいよね。でも、そのイズムが昔からあったことが今日分かったよね」
寺島:「根付いていたものがちゃんと形として明確になったのは、このお仕事でいろんな人と一緒にやるようになってからです。だって、魅力的な人が多すぎるんですよ、この業界は。この人をもっと面白くしたい、もっと素敵に仕上げたいという欲求が生まれてしまうので」
-スペシャルゲストによる寺島さんへのコメント映像でも、同様のことをおっしゃってましたよね?
鈴村:「僕だけが思ってたわけじゃないんだということも分かりました。やはり人にはルーツがあって、今があるんだなということが分かった。この番組はそういうことが目的だったので、1回目にふさわしい内容になりましたね。番組を象徴するような回になったのかなと思います。この人どういう人なんだろうって興味を持って、やっぱりそうだったんだって合点が行くというのはうれしいじゃないですか? だから、番組としてやりたいかったことを一つ達成できた気がします」
-寺島さんは人間性をひも解かれたわけですが、こうして鈴村さんに聞かれるというのはどうでした?
寺島:「僕は知ってほしい性格のくせに、知られるのが怖いという部分もちょっとあったのですが、今回はすずさんだったので。わりと業界の中でも濃い付き合いをさせていただいてる人なので、安心してお話しすることができました。すずさんじゃなかったら、こんな風にはならなかったと思います」
-ラジオとはちょっと違いましたか?
鈴村:「始まる前は違うのかなと思って、ちょっと緊張してたんですけど、始まってみたら、ほぼラジオと同じ感覚でできました」
寺島:「僕も同じです。ラジオで仕事をするときは、基本完パケ録りを意識する人なんですね。編集点を作らない、編集の必要が無いようにしたいんです。だから、そんなに変わらなかったですね。少し姿勢を良くすることは意識しましたが、しゃべる内容や展開は変わらなかったです」
-とすると見どころは、やはりきっちり終わらせる鈴村さんが、時間を気にせず話していたところですかね?
寺島:「(話が)膨らんでいる空気感はあると思いますね」
鈴村:「ひとつ否定しておきたいのですが、今日は話を締められなかったのではなく、締める気がなかったんですからね!」
寺島:「一回目だからこその自由さだったと思います。今後もあるなら、ブラッシュアップされていくでしょうからね」
-もし続くとしたら、寺島さんは次回どんなゲストが来たら面白いと思いますか?
寺島:「誰だろう?ノジケン(野島健児)さんかな。感覚的にも自分の道で生きている人なんですけど、かといって排他的ではなく、人との交流を惜しまない人なので。好きなんですけど、同時に不思議な印象も強いので、ぜひひも解いてほしいです」
鈴村:「僕もノジケンいいなと思ってて。スーパーネイチャーだと思ってるから、アイツは。自然と繋がってるんだよね。ぱぁ~って」
寺島:「そうですね。超感覚の人。人の枠からいい意味で外れている」
鈴村:「そうそう。だから、この番組も続いたら、ぜひ来てほしい」
-では、最後にここを見てほしいという番組の見どころを。
鈴村:「3時間ぐらいやっちゃったから、どこを使われるか分かんないですけど(笑)」
寺島:「声優さんのトークバラエティーはたまにあったと思うんですけど、こんなに深いところまで掘って話すことって映像ではなかったと思うんです。どういう表情で自分を伝えようとしているのか、声優という人間がどういう人生を歩んできたのかを"見て"もらえたらうれしいです」
鈴村:「1テーマでゲストの人をひも解く、今どき珍しいほど潔い番組なので、新鮮に映るのではないでしょうか。すごいいい番組だと思うので、第2・3弾とやっていければいいなと思っていますので、興味がありましたら、ぜひご覧ください」
PROFILE
すずむら・けんいち
●9月12日生まれ、大阪府出身。声優、MC、歌手、プロデューサーなど幅広く活躍。出演作は「おそ松さん」「黒子のバスケ」「銀魂」など多数。10周年記念ベストアルバム、「10th Anniversary Live "lo-op" BD/DVD」が5/9に発売。舞台「AD-LIVE 2018」が9~11月に、埼玉、神奈川、大阪、宮城にて開催
てらしま・たくま
●12月20日生まれ、石川県出身。声優、歌手。出演作は「創聖のアクエリオン」、「セイクリッドセブン」、「うたの☆プリンスさまっ♪マジ」シリーズなど多数。7thシングル「ID」が発売中。劇場版「SERVAMP-サーヴァンプ-」が2018年春公開
※この記事はヨムミル!ONLINEの転載になります。
放送情報
SOUNDSCAPE with Kenichi Suzumura
放送日時:2018年3月23日(金)00:00~
チャンネル:BSスカパー!
番組説明:
『SOUNDSCAPE with Kenichi Suzumura』は、MCの鈴村健一が、ゲストを招いてお送りするトーク&ライブショー。ゲストがどのように人間形成されてきたのか。どのようにして音にかかわる仕事をするようになったのか。生い立ちから現在に至るまで、声優業や音楽活動を様々な切り口で振り返ることで見えてくるその人となりを深く紐解いていきます。
MC:鈴村健一 ゲスト:寺島拓篤
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
詳しくはこちら