ドラマやCMにも出演する人気声優・内田真礼の魅力

目を引く可憐で清楚なルックスながら、明るく元気な姿が印象的な人気声優・内田真礼。2012年に「中二病でも恋がしたい！」の小鳥遊六花(たかなしりっか)を演じて大ブレイクし、2014年には声優アワード新人女優賞を受賞した実力派。近年は女優としても、アーティストとしても目覚ましい活躍を見せる彼女の魅力とは？

中二病全開のヒロインでブレイク！

2009年に声優デビューを果たした内田が最初にアニメファンの注目を集めたのは、2012年に放送された「さんかれあ」。内田にとって初主演作にもかかわらず、真面目でちょっと天然なヒロイン・散華礼弥(さんかれあ)を好演。続く「中二病でも恋がしたい！」では小鳥遊六花を演じ、中二病全開の痛々しさと芝居掛かった台詞回し、その内にある繊細な少女性を見事に演じきり、一気にブレイク。

以降、「ガッチャマン クラウズ」では無邪気ながらも底知れない器を感じさせる"ボクっ娘"の一ノ瀬はじめ、「ご注文はうさぎですか？」ではお嬢さまのようだが庶民的な暮らしをしているシャロ、「甲鉄城のカバネリ」では民衆を守ろうと奮闘する四方川菖蒲(よもがわあやめ)など、バラエティ豊かなキャラクターを経験。これまでの総出演作数は80本を超え、4月スタートの「Cutie Honey Universe」では、如月ハニーが変身したキャラクターの内1人を演じる、押しも押されぬ人気声優である。

グラビアや実写作品への出演も多数

内田はまた、声優活動と並行してドラマやCMなど、多くの実写作品への出演や、グラビア活動もしている。アニメーションに命を吹き込む声優と実写では演技の方法論はかなり異なるため、両立は難しいものだが、内田はその壁を軽々と飛び越え、実写作品では実に自然な演技を披露している。ドラマ初出演はブレイク直前の2012年、「非公認戦隊アキバレンジャー」でキーマンであるカフェの美人店長を演じた。

2014年に「週刊ヤングジャンプ」で巻頭水着グラビアを務めた際は、大きな話題となった。また、2015年の「明治 ザバスミルク」のWeb限定CMではOLや女子高校生に扮し、25種類ものシチュエーションでキュートな姿を披露。2017年の「三菱地所レジデンス」のWeb CMでは本格的なドラマ演技にも挑戦した。あまりのかわいさと自然な芝居に、多くの反響を呼んだ。そして2018年、「ダイドーブレンド」のTV CMではヒーロースーツ姿で登場した。

ライブは2日間で1万3000人を動員

2014年には「創傷イノセンス」で歌手デビューも果たしている。これまでに7枚のシングル、ミニアルバムとフルアルバムを1枚ずつリリースしており、オリコン最高位は6位を記録。内田の好きな"和テイスト"はもちろん、ロックやポップ、ダンスチューンまで、ジャンルにとらわれない様々な楽曲がそろう。

2017年に行われたワンマンライブ「UCHIDA MAAYA 2nd LIVE『Smiling Spiral』」では2日間で1万3000人を動員して成功を収めるなど、声優アーティストとしてもトップクラスの人気を誇るまでに成長。2018年4月には2ndアルバム『Magic Hour』がリリースされるのに加え、6～7月には東京・大阪・福岡の3都市公演「内田真礼 LIVE TOUR 2018」も予定されており、今後の音楽活動からも目が離せない。

実弟との共演にファンはほっこり!?

ラジオやイベントで見せる内田の素顔は、陽気でおしゃべりが好きで、美人なのに飾らない、どこにでもいる近所のお姉さんという印象だ。また内田には実際に弟がおり、彼（内田雄馬）もまた声優である。ラジオで共演した際は、「ずっと星の服着てた」「たまに出てくる間接照明ブーム」「謎のインドの模様が好き」など、知られざる内田の素顔を弟が次々と暴露していく一幕もあり、その姉弟仲の良さにファンはすっかり虜(とりこ)となった。

2017年にはニコニコ生放送の「内田姉弟がゲームやるだけ。略してうちだけ。」で、大好きなゲームをする、もはやファン公認となっている姉弟の仲むつまじい日常風景が放送され、ほっこりさせられた。ファンとしては、姉弟そろった"内田家推し"という気持ちも強く、それもまた他の声優には見られない現象なのである。

文＝岡本大介

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