小野大輔がライブで届けたい思い「ひたすらポジティブに行こうぜ！」

――2016年1月開催の初ワンマンライブ、2018年6月から開催されたツアーの千秋楽もBSスカパー！で放送されますが、両ライブで印象に残っているエピソードはありますか？

「2016年の『Unlimited Door』は日本武道館という特別な場所で開催したので、事前告知で直筆メッセージを書いたんですけど、『武』という字を間違っていて。各所からすごいツッコまれましたが、結果的にはステージ上の演出でそれを回収したんです。『武』の右上の点がなかったので、それを舞台上で足すということで画竜点睛ですね。自分たちは全く想定していなかったんですけど、そういった演出で最後締めくくったんです。本当にミスなんですけど、ミスさえも演出になってしまうというのが僕なんだろうなと。いや正直、僕は不本意なんですよ(笑)。『あれは良かったですね』とは大手を振って言えないですけど、想定外だからこそ予想以上の感動がありました」

「そして、2018年の『DREAM Journey』ツアーでもそういうことが起こって。アンコールで歌う『Shinin' Days』の歌詞で、必ずご当地のホール名を入れていたんですよ。名古屋のセンチュリーホールでしたら『センチュリーホールでキミだけ想う』のように、元の歌詞を変えて歌っていたんです。大阪のオリックス劇場でも『オリックス劇場でキミだけ想う』って歌う予定でしたが...『センチュリーホール』って歌ってしまったんですね。そのあと奇跡が起こりました。実はその日のMCで、吉本新喜劇の『すみません！』って言うと『いーよー』ってすぐ許すネタが一番好きだというトークをしていて。最後にステージ上から『すいません！』ってお詫びしたら、大阪のお客様全員で声を揃えて『いーよー』って返してくださったんです。心から感動しました。こうしてアーティスト活動をしていく中で、そういった奇跡が起こる瞬間が何度もあって、その度に心から感謝しています」

――最後に、今回のライブを楽しみにされているファンの方たちへメッセージをお願いします。

「『A SPACE ODYSSEY』というタイトル通り、本当に壮大な宇宙の旅に出る、そんなスケールの大きいライブになっています。このご時世だからこそ、いろんな思いが募って、その思いが歌になり、未来へ進むような、ひたすらに前向きなメッセージを届けられるようなライブが開催できることになりました。会場にいらっしゃる方には直接お届けしたいですし、生中継でお家でもご覧になっていただけるということで、ご覧になった方に希望の宇宙を見せられるような、上を向けるような、そんなライブを届けたいと思います。僕と一緒に宇宙の旅に出かけましょう！」

文＝中村実香　撮影＝中川容邦

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