世界最大規模のラノベイベント「KADOKAWA ライトノベルEXPO 2020」(通称:らのすぽ!)。人気タイトルのステージ配信も実施され、サラリーマンと家出した女子高生の共同生活を描いた「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」(通称:ひげひろ)からはアニメの声優陣、吉田役の興津和幸、荻原沙優役の市ノ瀬加那、後藤愛依梨役の金元寿子、三島柚葉役の石原夏織、橋本役の小林裕介、結城あさみ役の川井田夏海の6人が出演。作品の見どころを紹介するスペシャルなステージが行われた。
一見ギャグとも思われる印象的なタイトルだが、内容はヒューマンドラマであることに同意を求められた興津は「ギャグですよ」と返し、さらに「欲望盛りだくさん」と補足。その様子に小林から「間違っていないんですけど、ちょっと語弊があるんですよね」とツッコミが入る流れで、トークは緩やかにスタートした。タイトルの印象について、女子高生の沙優を演じた市ノ瀬は「原作が有名だったので聞いたことはあったんですけど、タイトルからは想像もつかない展開に驚かされました」と話すと、同意見だった女性陣は「心温まる作品」と口々に答えた。そんな中、小林が「ひげを剃ったら異世界に行って、そこで女子高生を拾う。新しい異世界転生ものかなと思いました(笑)。現実世界を演じるのはあまりなじみがないです」と答えると、興津から「逆にこっちに転生してきてる?」と聞かれ、キャスト陣からは笑いが起こった。
キャラクター紹介で、サラリーマンの吉田を演じる興津は「嫌なことがあってお酒をたしなみ過ぎたら、道端にカワイイ女の子がいたから拾っちゃった」と成り行きを説明。司会からお酒を飲み過ぎた理由を聞かれると、失恋したことが原因だと明かすも「イイ男ですよ」と吉田を擁護した。そんな吉田を振った後藤を演じる金元は「振った理由についてはアニメを見て感想を送ってください」と言いつつ、自身も後藤に関しては振り回されているそうで、「予想していないことをするミステリアスな女性。皆さんにも後藤が何を考えているのか聞きたいです(笑)」と問い掛けた。
一方、石原が「女子高生役が多かったので、会社員役をつかむまでに苦労しました」と語ると、小林も「サラリーマンを演じるのはほぼ初めて。僕も高校生を演じることが多かったので、社会人としての接し方をいろいろ考えながら演じました」と明かした。役については「主人公にアドバイスをする男性ポジション。すごく優しくて唯一の妻帯者なんですけど、言及し過ぎず一歩引いて吉田に考えさせる社会人らしい人」と良識のある人物であることをアピールした。しかし、川井田から「原作者のしめさば先生がツイッターでこの作品は、あさみしかまともな人がいないと言ってました」と言及。その言葉に「ちょっと待って、それは物申す。他の人たち絶対アレ?って思いましたよね」と慌てた小林が「何でだろう、妻帯マウントがすごいのかな」とあれこれ考え、真相を知りたがった。
最後に、金元は「個性的なキャラクターたちではあるんですけど、みんな根底には優しさを持っていて温かさで包んでくれるパワーのある作品」、市ノ瀬は「吉田と出会ってからの沙優は人に恵まれているなと感じて、もし出会っていなければどうなっていたんだろうと考えさせられる瞬間がありました。沙優がどんどん成長していく姿を見ていただきたいです」と作品をアピールした。興津は「タイトルから男性向けのイメージがありますけど、女性にもご覧いただきたい作品ですので、ご家族でお楽しみください」と語り、イベントを締めくくった。
文=永田正雄
放送情報
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。
放送日時:2021年5月17日(月)22:30~ほか
※毎週(月)22:30~ほか
チャンネル:アニメシアターX(AT-X)
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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