鈴木達央がクロヒョウに!ライバルと激しい縄張り争いを繰り広げる

「七つの大罪」のバン、「ケンガンアシュラ」の十鬼蛇王馬をはじめ、話題のアニメでメインキャラクターを数多く演じている声優・鈴木達央。低音ボイスが魅力の彼は、「うたの☆プリンスさまっ♪」の黒崎蘭丸、「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」のプロシュートのようなワイルドな俺様キャラクターを輝かせることができる存在としても、支持を得ている。一方、「Free!」の橘真琴役では、ふんわりとした優しい声で頼りがいのある兄貴分を見事に演じ、多くのファンを魅了した。

また、ボーカリストとペインターという前代未聞の組み合わせによるミクスチャーロックユニット・OLDCODEXでは、ボーカル・Ta_2として作曲も手掛けるなど、多才ぶりを発揮している鈴木。ライブで見せるパワフルな歌声とワイルドなパフォーマンスで、ミュージックシーンでも異彩を放っている。

(C)Shaaz Jung

そんな彼がボイスキャストを担当するネイチャードキュメンタリー「ブラック・パンサー」が5月20日(木)にナショナル ジオグラフィックで放送される。舞台となるのは、豊かな自然に恵まれたインド・カビーニの森。鈴木は、そこへ現れた縄張りを探すオスのクロヒョウ・サヤの声を務める。ナショナル ジオグラフィックでオンエアされてきた、野性動物の生態に迫るプログラムの数々は、詳しい人間の視点から彼らに寄りそうナレーションが多い。しかし、本作では鈴木が演じるサヤの視点から、森で繰り広げられる動物たちの命の躍動に迫る。

不穏なBGMとともに枯れた下草を踏みしめながら、ゆったりと登場するクロヒョウ・サヤ。その神秘的な姿から「俺はこの森ではよそ者だ」という鈴木の低く、いつも以上にエレガントな声が発せられる。サルのラングールや鳥たちの映像とともに「皆が奇異の目でこっちを見ている。そのうち馴れるだろう」と続く、その声音には弱肉強食のヒエラルキーの上部に位置する猛獣の余裕が漂ってくる。

(C)Shaaz Jung

何ヶ月も縄張りとなる住み処を探してきたサヤ。「ヒョウにとって完璧な楽園」と彼が表現するカビーニの森だが、そこはスカーフェイスという名の百戦錬磨のヒョウが君臨していた。スカーフェイスとの縄張り争いで、大きな傷を顔に負ってしまったサヤの心情を「今回は俺の負けだ。だが、必ずこの森を手に入れる。愚かだと言われても俺はあきらめない。それが本当のクロヒョウだからだ」というセリフに込める鈴木。リベンジに燃える闘志も秘めた、クールかつ尊大な雰囲気を漂わせたそのニュアンスは、声優・鈴木達央の真骨頂といっても過言ではないだろう。

サヤが出会う美しいメスのヒョウ・クレオをはじめ、トラのカールといった猛獣類に加え、クジャク、ドールなど、さまざまな動物の姿をドラマ仕立てでつづる本作。海外アニメ「マオマオ ピュアハートのヒーロー」の主人公、黒猫・マオマオに続いて、ネコ科の動物のボイスキャストを務めた鈴木の熱演とともに、自然界で躍動する命の美しさを堪能できる。

文=中村実香

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放送情報

ブラック・パンサー
放送日時:2021年5月20日(木)20:00~ほか
チャンネル:ナショナル ジオグラフィック
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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