Guilty Kiss逢田梨香子小林愛香鈴木愛奈が「ラブライブ!」シリーズ初の生バンドライブで見せた歌唱力

「ラブライブ!サンシャイン!!」から誕生したスクールアイドルグループ・Aqours。そのグループ内ユニットの1つ、Guilty Kissが9月25、26日に東京ガーデンシアターにて単独ライブ「Guilty Kiss 2nd LoveLive! 〜Return To Love ♡ Kiss Kiss Kiss〜」を開催した。昨年2月に行われた初の単独ライブ「Guilty Kiss First LOVELIVE! 〜New Romantic Sailors〜」に続く今回は、7月にリリースされたGuilty Kissの1stアルバム『Shooting Star Warrior』に収録された3曲の新曲で作曲・編曲に携わったMEG(Gt)をバンドマスターに迎えたバンド・Guilty Devilsがバックバンドとして参加。2010年から始動した「ラブライブ!」プロジェクトにおいて、バンド編成によるライブが実施されるのはこれが初となり、MEGや中村"マーボー"真行(Dr)、櫻井陸来(Ba)、Yoma(Gt)のそうそうたるメンバーがGuilty Kissを演奏面で支え、彼女たちの音楽的魅力を最大限に活かしたステージが展開。今回はDay.2の模様をレポートする。

雷の音やレーザー演出により不穏な空気に包まれた会場内に、アルバム『Shooting Star Warrior』アートワークでの衣装を身にまとった逢田梨香子(桜内梨子役)、小林愛香(津島善子役)、鈴木愛奈(小原鞠莉役)と、メンバーが1人ずつステージに"召喚"される。そして、スクリーンに表示された「Guilty Kiss is back...」のメッセージに合わせて、アルバムタイトルトラック「Shooting Star Warrior」からライブを開始。エッジの効いたギターサウンドとヘビーなリズム隊が織り成すメタリックなサウンドに乗せて、Guilty Kissの3人はGuilty Devilsの演奏にも負けないほどパワフルな歌声を響かせる。オープニングから、まさにGuilty Kissの真骨頂といえるパフォーマンスが繰り広げられ、会場の熱気は早くも沸点へと到達した。

Guilty Kissというと、Aqours内の他ユニットよりもロック色やメタリックさが濃厚という印象が強いが、アルバムにはそういった楽曲のみならずダンサブルなナンバーも多数用意されている。今回のライブでは、こういったダンスチューンも生演奏で披露することにより、原曲以上にダイナミックさが増したバージョンで楽しむことができた。序盤に登場した「Phantom Rocket Adventure」や「Guilty Eyes Fever」はまさにその好例で、曲によってはバンドメンバーのソロプレイもフィーチャーされるなど、ライブならではの演出も用意。もちろんGuilty Kissの3人もそうしたバンド陣のエネルギッシュなプレイに負けることなく、スタンドマイクを駆使したパフォーマンスで激しくも艶やかな歌声を聴かせた。

疾走感の強いハードロックナンバー「Strawberry Trapper」では炎を用いた演出も登場。かと思えば、続く「Love Pulsar」では情熱的な前者から一変して可愛らしい側面を提示する。さらに、Aqoursのモダンなダンストラック「Aqours Pirates Desire」のGuilty Kissバージョンでは、本家同様にフラッグを用いたパフォーマンスでクールさをアピール。曲ごとにコロコロと表情を変える、この緩急の激しさもGuilty Kissならではといえる。

コミカルかつシュールな幕間映像を挟むと、続いてソロコーナーへと突入。鈴木が「Shiny Racers」、逢田が「PURE PHRASE」、小林が「タテホコツバサ」と三者三様のソロ曲を披露し、改めて3人の異なる個性を実感。同時に、この異なる個性が融合したものこそGuilty Kissという唯一無二の集合体なのだとも再認識できた。その後、大人びたテイストの「Shadow gate to love」、Aqoursの楽曲「君の瞳を巡る冒険」を経て、カオティックなダンスチューン「New Romantic Sailors」が始まると、会場の熱気は急上昇。間奏ではお約束となった逢田による"梨子ちゃんレーザービーム"も飛び出し、ライブの盛り上がりは最高潮に達した。

ライブもいよいよ終盤戦へ。黒を基調とした新衣装に着替えた3人は、ゴシックメタル調の「Deep Sea Cocoon」で再びダークな世界観を演出。続いてAqoursのナンバー「Deep Resonance」をエモーショナルに歌い上げると、ヘビーさ際立つ「コワレヤスキ」で見る者を圧倒。さらに、バンドアレンジとGuilty Kissらしい振り付けで新たな魅力が加わった「未来の僕らは知ってるよ」を経て、アルバムにも収録されたダンサブルな新曲「Nameless Love Song」で会場の空気を掌握し、ライブ本編を終了させた。

アンコールはポップなダンストラック「Guilty Night, Guilty Kiss!」から開始。メンバーがステージから発するポジティブさに釣られて、客席もどんどん笑顔に包まれていく。この日のライブを振り返り、逢田は久しぶりの有観客ライブを受けて「本当に、本当に楽しかった!」と笑みを浮かべ、「楽しくパフォーマンスができたのは、この2人がいてくれたから」と鈴木と小林に感謝の言葉を送る。一方の小林は涙を浮かべながら、「こうして皆さんと楽しい時間を過ごせて良かったです。次はもっと大きな会場で!」と新たな目標を宣言。最後に鈴木が「大好きな皆さんと一緒に、AqoursとしてもGuilty Kissとしても、もっともっと前に進んでいきたいですし、もっともっと皆さんと会いたいなと思っています。これからも私たちはもっといっぱいの愛を届けていくので、皆さん受け取ってくださいますか?」と観客に呼び掛けると、客席からは大きな拍手が湧き起こり、その反応に涙を見せる一幕も。

そんな感動的な場面を経て最後の最後に送られたのが、アルバムでもラストを締めくくった「Guilty!? Farewell party」。多幸感に満ちたこの曲で会場中に愛と笑顔を届け終えると、3人は「愛こそすべて!Guilty Kiss!」とメッセージを残してステージを後にした。

文=西廣智一

(C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

<Day.2セットリスト>
01. Shooting Star Warrior
02. Phantom Rocket Adventure
03. Guilty Eyes Fever
04. Strawberry Trapper
05. Love Pulsar
06. Aqours Pirates Desire (Guilty Kiss Ver.)
07. Shiny Racers (小原鞠莉 (CV.鈴木愛奈) from Aqours)
08. PURE PHRASE (桜内梨子 (CV.逢田梨香子) from Aqours)
09. タテホコツバサ (津島善子 (CV.小林愛香) from Aqours)
10. Shadow gate to love
11. 君の瞳を巡る冒険 (Guilty Kiss Ver.)
12. New Romantic Sailors
13. Deep Sea Cocoon
14. Deep Resonance (Guilty Kiss Ver.)
15. コワレヤスキ
16. 未来の僕らは知ってるよ (Guilty Kiss Ver.)
17. Nameless Love Song
-ENCORE-
EN1. Guilty Night, Guilty Kiss!
EN2. Guilty!? Farewell party

この記事の全ての画像を見る

ラブライブ!シリーズ関連番組の放送情報

ラブライブ!シリーズ特別番組~Aqoursオダイバ!!超次元音楽祭ライブ完全版&ニジガクユニットライブ&ファンミーティング潜入スペシャル~
放送日時:2021年10月31日(日)22:00~
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会新ユニットがお台場フジテレビにやってきた!
放送日時:2021年10月31日(日)23:00~
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 UNIT LIVE & FAN MEETING vol.1 DiverDiva 〜Big Bang〜
放送日時:2021年11月28日(日)22:00~
チャンネル:フジテレビTWO ドラマ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像

関連人物