鈴木愛奈がこだわりのダークでゴシックな世界観の中、歌声を響かせた2ndライブ

「ラブライブ!サンシャイン!!」の小原鞠莉役や、「邪神ちゃんドロップキック」の邪神ちゃん役などで知られる声優・鈴木愛奈。2020年よりアーティスト活動を開始した彼女が、2ndライブツアー「Aina Suzuki 2nd Live Tour Belle revolte -Invitation to Conquest-」のファイナル公演を5月29日にパシフィコ横浜 国立大ホールで開催した。

フラッグを持って登場し、オープニングを飾る鈴木愛奈
フラッグを持って登場し、オープニングを飾る鈴木愛奈

蔦のからまるレンガ作りの古城をモチーフとしたゴシック調のセットに、重厚かつ荘厳な音が響く中、大きなフラッグを持って現れた鈴木。赤と青のライトに照らされながら、黒マントと紺のミニドレスという衣装の彼女は、ステージ上段でフラッグを振り、ポーズを決める。その凛々しい姿に観客がみとれている中、2ndアルバムのリードナンバーでもある「WONDER MAP」でステージの幕が上がった。

ドラマチックなゴシック・サウンドを、パワフルなパフォーマンスと繊細なビブラートが魅力のボーカルで聞かせた鈴木。続く「暁のdetermination」「遙かなる時空-そら-を翔ける 不死鳥-とり-のように」でも、圧倒的な歌唱力を披露した。この日最初のMCでは、2021年12月リリースの2ndアルバム「Belle revolte」について、「私の好きなダークでゴシックな世界観がたっぷり詰まっている、すごく素敵なアルバムになっていると思うんですけど、その中で『鈴木愛奈ってこういう楽曲が好きなんだ』とか、私自身、『こういう歌を歌っていきたい』という気持ちをすごく込めて作ったアルバムです」と紹介。そして、今回のツアーについても「1stライブと比べると、衣装やステージセットもすごくカッコよくなっていて、よりダークに仕上がっていると思います」とコメント。その後、同アルバムの中から「RED BLAZE : BLUE FLAME」「Cocoon」「月夜見Moonlight」というパワフルかつメロディアスなナンバーを熱唱した。

メンバー紹介を挟んでからは、がらりとムードを変えて「Happiness」「やさしさの名前」というメロウなポップソングを連発。ゴシックムード満点の「antique memory」「魔女ノ策略」では、ステージセットを効果的に使ったミュージカルのようなパフォーマンスで楽曲の世界観を表現し、一度ステージから姿を消した。

再びステージに現れた鈴木は、白のミニドレスにお着替え。「Reverse-Rebirth」「Endless Pain」を続けてパフォーマンス。低音から高音までを自在に操る多彩な歌声で観客を熱狂させた。そのボルテージは、彼女の故郷・北海道の民謡、ソーラン節をフィーチャーした和ロックナンバー「祭リズム」で最高潮を迎えた。

ラストスパートの「isolation」「もっと高く」を歌い上げた後、「千歳からアニソンシンガーを夢見て上京して、もがいてもがいてやって来たこと、全てが無駄じゃなかったなと思います。こうして今、ステージに立っているのは、応援してくださる全ての皆様のおかげだなと心から思っています。本当にいつも私を支えてくれてありがとうございます」と感謝の言葉を伝えると、会場からは温かな拍手が送られた。そして「おひとりおひとりへの感謝の気持ちを忘れず、ありがとうの気持ちを本当に心から込めて歌わせていただきます」と前置きして、ドラマチックなナンバー「愛の名が響く場所」のメロディが流れ、歌声を響かせた。

アンコールでは、ハッピーな和ロックチューン「えとにゃんらん」で猫のポーズを交えたキュートなダンスを披露。MCでは「これからもアーティストとしても、声優としても、もっともっと成長して、皆さんに恩返しできればいいなと思いますし、もっともっと『夢は叶えられるんだぞ』という姿勢を見せていけたらいいなと思っていますので、声優そしてアーティストの鈴木愛奈をどうぞよろしくお願い致します!」と客席へとメッセージを送った。そして「今日のわたしをこえて」「ヒカリイロの歌」の2曲を想いを込めて歌い、2ndライブツアーに幕を下ろした。

取材・文=中村実香

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放送情報

鈴木愛奈 オフィシャルサイト
https://suzukiaina.jp/

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