伊藤美来が作曲に初挑戦した「パスタ」の制作を振り返る「じっくり煮込むことが大事ですね」

声優・アーティストの伊藤美来が、2021年12月25日に「伊藤美来 9thシングル『パスタ』発売記念オンライントークイベント」を開催した。今回リリースしたシングル「パスタ」は、デビュー5周年記念作品として、表題曲「パスタ」の作詞・作曲全てを伊藤美来が自ら手掛けている。イベントでは担当ディレクターと共に、その制作過程が語られた。

「パスタ」のジャケット写真に使われている、ストライプ姿の衣装で登場した伊藤は早速、表題曲が決まった経緯を紹介。「これまで作詞に挑戦したことはありましたが、作曲にも挑戦している姿を届けようということになって、テーマを考えた時に、会議の中で『今、自分が何になりたいか』と聞かれて、思わず『パスタ』と答えてしまったんです」と言及した。「でも、パスタで曲が書きたかったというわけではなく、打ち合わせの最初の入りとして、楽しく打ち合わせができたらいいなと思ったボケだったんです」と釈明。意図せず話が盛り上がってしまったことを明かし、制作中は「私的にはパスタが身近にいっぱいあって、言って良かったです」と笑顔で答えた。

初挑戦した作曲については「めちゃくちゃ難しかったです。やり方が分からなかったし、『決まり事などは気にしないでほしい』と言われていたので、ゼロの状態から始めました」と語ると、「作詞から始めたので、作曲は歌詞に合わせて歌っているのを録って、ディレクターの方にジャッジしてもらいながら行いました」と話した。

サビを作った後、Aメロ・Bメロの制作に時間がかかったことが話題になると「サビができたから、いったん休憩しちゃったんです」と伊藤。Aメロ・Bメロの方が難しかったことを明かし、「『メロディーが降りてくるはず』と言われたんですけど、全然降りてこなかったんですよ」と訴え、「いろんな人が動いてくれて、いろんな人を待たせた結果、いいものができました。やっぱり時間をかけてじっくり煮込むことが大事ですね」と笑顔を見せると、「麺は早めにあげた方がいい」とツッコまれ、苦笑いする場面も。

続いてレコーディングの話になり、ファンから「自分の歌声との相性も意識して作曲しましたか?」という質問が飛ぶと、「作曲することに必死過ぎて、自分の声や音域の相性を全く考えていなくて、とにかく好きなメロディーや音で作ったので、本当に誰が書いたんだろうと思うくらい、レコーディングはめちゃくちゃ大変でした」とコメント。「今まで楽曲を提供してくださっていた皆さんは、しっかり私の音域や音を理解した上で書いてくださっていたから、歌いやすかったんだと分かりました」と感謝を口にした。

その様子を見て、作詞や歌うこと以外の面白さを知ってほしかったという思いがあったことがディレクターから語られると、「全部初めての経験だったので新鮮だったし、自分が携帯で録ったものが1曲になっていることが今でも不思議で、何もないところから生まれた感じがあって。だから、音楽は愛されるんだと感じました」と制作を振り返り、思いの丈を語った。

最後に「25日に見ていただいてありがとうございました。クリスマスに一緒に時間を過ごすことができて嬉しかったし、パスタの楽曲の話を深くできたことも嬉しかったです。皆さんもレアな話を聞くことができたのではないでしょうか。今回の話を聞いて曲をもう一度聞き直してもらうと、違った味わいを楽しんでもらえると思います」とコメントし、イベントを締めくくった。

文=永田正雄

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リリース情報

9thシングル「パスタ」
発売日:2021年12月22日(水)


<ライブ情報>
伊藤美来 Live Tour 2022『What a Sauce!』
2022年4月9日(土) 開場17:00 / 開演18:00
大阪国際会議場(グランキューブ大阪) メインホール 
2022年4月16日(土) 開場17:00 / 開演18:00
東京国際フォーラム ホールA

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