輝き続けるLUNA SEA、伝説の"終幕"ライブを振り返る

アルバム『CROSS』を携えての全国ツアー「LUNA SEA 30th Anniversary Tour 2020 -CROSS THE UNIVERSE-」の2月下旬以降の公演が、新型コロナウィルス感染拡大の影響で延期になったLUNA SEA。5月29日の結成記念日には東京ガーデンシアターで3デイズのライブを開催する予定だったが、コロナ禍の中でも彼らは決して歩みを止めはしない。

■チャリティーフェスのホストを務める

"まだ出口が見えない現状に不安が募るであろうSLAVEのみんなに寄り添いたい"というメンバーの思いから急遽、新曲「Make a vow」を世界同時配信。

5月31日にはLUNA SEAがホスト役を務める特別番組『MUSIC AID FEST. ~FOR POST PANDEMIC~』がフジテレビONEで生放送され、最前線で働く医療従事者らフロントラインワーカーを支援する目的のもと企画されたこのチャリティーフェスにはLUNA SEAの呼びかけのもと、ジャンルを超えた全27組のアーティストが集結した。

メインパーソナリティーをUNHCR親善大使のMIYAVIらが務め、YouTubeで無料配信される音楽イベント『世界難民の日 特別配信 UNHCR WILL2LIVE Music 2020』にゲストとして出演するなどアクティブに発信し続けている。

■20年前の終幕ライブが蘇る

そんな中、7月19日(日)フジテレビTWOで「LUNA SEA THE FINAL ACT TOKYO DOME」が放送される。LUNA SEA30周年の歴史を語る上で切っても切り離せない、忘れようにも忘れられないライブである。

2000年の12月26日、27日に東京ドームで開催された2日間の公演で、彼らは"終幕"という名の下にバンド活動にピリオドを打った。東京ドームをソールドアウトさせられる人気と実力を兼ね備え、多くのヒット曲とともに伝説を生み出してきたバンドが終幕という道を選んだことは、当時シーンに大きな衝撃を与えた。と同時に"5人全員がフロントマン""5人がライバル"と形容されるほど個性もこだわりも強いLUNA SEAがいっさいの妥協なしにぶつかりあいながら作品を生み出し、ライブで切磋琢磨してきた嵐のような日々に"ギリギリまでやりきった"という声が一部で上がっていたのもまた事実だ。

最後の東京ドームに集結したSLAVEたち(LUNA SEAのファンの呼称)の多くがRYUICHI、SUGIZO、INORAN、J、真矢がバラバラになること、それが5人が前に進んでいくための結論であることを必死に受け止めようとしながら号泣していた。一縷の望みは彼らが"解散"ではなく"終幕"という言葉を選んだこと。

「THE FINAL ACT」の7年後にLUNA SEAが同会場で一夜限りの復活公演「GOD BLESS YOU~One Night Déjàvu~」を開催し、3年後の2010年に再起動を意味する"REBOOT"を宣言するなど、メンバーをふくめて誰も予想はできなかったであろう。

このときに1度終幕したから、1人1人が音楽家としてスキルアップし、人間としてもさらに強く優しくなった今のLUNA SEAがあるのかもしれない。岐路に立ち、未来を見つめてステージに立つ彼らの姿をぜひ目に耳に焼きつけたい。

文=山本弘子

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放送情報

LUNA SEA THE FINAL ACT TOKYO DOME
放送日時:2020年7月19日(日)18:00~
LUNA SEA The End of the Dream ZEPP TOUR 2012「降臨」 
放送日時:2020年7月26日(日) 16:00~
チャンネル:フジテレビTWOドラマ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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