天海祐希がハマリ役の鬼教師となるまでの前日譚スペシャルドラマ「女王の教室 ~堕天使~ ~悪魔降臨~」

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脚本は連ドラ版に続き、ヒットメーカーの遊川和彦が担当。もともと連ドラの執筆中から、真矢がなぜ鬼教師になったのかというストーリーの構想があったとのことで、結果二夜連続の大プロジェクトに。本ドラマプロデューサーが「台本は一行も削れない出来だった」と語るほどに力が入った内容になった。

「エピソード1」は、教育委員会から「やりすぎの問題教師」の烙印を押され、ふたたび「教職員再教育センター」送りとなった真矢が、指導員からの「なぜ教師になったのか?」と問いかけられるところから始まる。そこから時をさかのぼること、十数年前。神原小学校で、はじめて6年生の担任になった25歳の真矢は、白いスーツに身を包み、笑顔を絶やさず「わたしのことを先生じゃなく、友だちだと思って何でも相談してね」と呼びかけるような、夢と希望に満ちあふれていた若き教師だった。だが真矢の熱意は空回り。クラスはバラバラになり、保護者や先輩の教員からは苦言が寄せられるように。そしてちょっとしたボタンのかけ違いから、学校にいられなくなった真矢は、教師という職業から逃げ出すように結婚という道を選ぶことに。それからは何不自由なくしあわせな日々を送っていた真矢だったが、そんな彼女に悲劇が襲いかかる----。

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そして「エピソード2」は、もう一度教師の道に戻ることを決意した真矢の物語となる。グレーのスーツに身を包んだ真矢は、叱るときはしっかりと叱り、時には体罰も辞さないような教師になろうという覚悟をもとに中泉小学校に赴任する。そこで彼女は、表だった問題はなさそうなのに、短期間で2人の担任教師が辞めてしまったという6年生を担当する事になる。このクラスは何かがおかしい、直感的にそう感じた真矢は、クラスに巣食うとある闇を見出すこととなる。そしてここでの壮絶な日々が、やがて真矢を「鬼になります」と目覚めさせるきっかけとなり、彼女は"鬼教師"という修羅の道を歩み始める----。

天使から悪魔へ、という真矢の心境の変化を表すように、ファッションやヘアスタイル、そして住居や部屋の小道具などが細かく変遷していく。そうした美術や衣装などのこだわりはもちろんのこと、それら全てを活かす天海の演技は流石である。

文=壬生智裕

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放送情報

女王の教室 エピソード1~堕天使~
放送日時: 2023年8月21日(月)12:00~
女王の教室 エピソード2~悪魔降臨~
放送日時: 2023年8月22日(火)12:00~
チャンネル:日テレプラス
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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