竹野内豊がメリハリある演技で自由奔放な裁判官を好演!宮世琉弥渡邉美穂らゲスト俳優陣も豪華な「イチケイのカラス スペシャル」

(C)浅見理都/講談社/フジテレビジョン

一方、東京では、イチケイの部長裁判官である駒沢義男(小日向文世)が、"代理お家騒動裁判"と世間から注目を集める大企業・星積ホールディングスの社員同士の傷害事件を審議していた。みちおが担当する"熊本・ヤンキーの決闘"と、駒沢が担当する"東京・大企業の代理お家騒動"。一見、無関係に思われた両事件だったが、捜査が進む中で、ある接点が浮かび上がってくる...。

竹野内が演じる入間みちおは、絶対に冤罪を生むことの無いよう、自らの足で現場検証を行い、事件の真相を明らかにしていくという異端な刑事裁判官。ヒゲを生やし、服装はノーネクタイにベストスタイルというように、いつもカジュアルで緩い空気を纏い、とぼけた発言をすることもしばしば。お堅い裁判官のイメージとはほど遠いビジュアルと性格のみちおは、しがらみや偏見、先入観に一切とらわれない自由な観察眼と、徹底的に調べ上げる探究心を持ち、弁護士団や検察官たちの両方から恐れられている存在だ。そんなみちおを竹野内は、おでこを隠したふんわりパーマヘアやのんびりしたトーンでのセリフ回し、いつも微笑んでいるような表情といった要素で構築。本作の初登場シーンでも、自慢のふるさと納税限定品コレクションに囲まれながら、決して短くない裁判官人生の中で初となる決闘罪事件を受け持つことにワクワクしているのを、新たな同僚でもある熊本地裁第2支部・支部長の立石政子(ふせえり)に指摘される。その際に可愛らしくはしゃぐ竹野内の笑顔は必見だ。

一見すると不真面目そうなみちおだが、"職権発動"後の捜査中や、その先にある法廷での被告人とのやり取りではキレ者ぶりを発揮。それまでの柔和な雰囲気を封印し、神聖な法廷に向かう前に黒い法衣に身を包む瞬間にはどこか厳しさを漂わせるといった、メリハリのある演技でみちおのプロフェッショナルぶりを表現した。

黒木華、小日向文世、中村梅雀らレギュラーメンバーたちに加え、北村一輝、中村アン、堀田真由、吉沢悠、高橋優斗、宮世琉弥、渡邉美穂、戸塚純貴らの豪華ゲスト陣の出演も話題となったスペシャルドラマ。竹野内の緩やかな演技に癒されながら、丁寧に描かれていく奥深い人間ドラマを堪能してほしい。

文=中村実香

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放送情報【スカパー!】

イチケイのカラス スペシャル
放送日時:2024年2月17日(土)19:00~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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