壇蜜佐野史郎をはじめ、スペシャルでの出演者も再登場!内藤剛志主演ドラマ「今野敏サスペンス 警視庁強行犯係・樋口顕」

強盗犯を捕まえ、英雄扱いされ、記者会見を受けることになっても、あくまで謙虚。家に帰ると新聞を見た照美(逢沢)に「お父さんのコメントってどれも優等生っぽいよね」と突っ込まれている樋口。シーズン1は照美が遠藤(矢田)に憧れ、ネットメディアの記者になっている設定だ。そんなかわいい娘が誘拐事件に巻き込まれる展開もありつつ、第3話では妻(川上)がボランティアとして働いている"子ども食堂"にエリート社員の奥様にも拘らず、子ども3人を連れて毎週、やってくる林(壇蜜)が出演。夫が海外に単身赴任しているのをいいことに不倫していると噂されていた林は喫茶店のオーナーが店内で殺害されたことで容疑者となる。妻に「単身赴任といえども子ども食堂にお世話になっていることに違和感がある」と伝えると「その感覚は古い」と言われ、渋々、納得するところも微笑ましく、子ども食堂を実際に訪ねて、子どもたちとカレーを一緒に食べるほのぼのシーンも登場する。それぞれ切ない想いを抱えている容疑者たちの心中を察するような内藤の演技、世の中から事件がなくならないことを憂いながらも「それでも私は刑事です」と決め台詞を言う場面も見逃せない。

■樋口と氏家の友情がフィーチャリングされた回も

樋口と氏家が居酒屋で語り合うのはおなじみのシーンだが、第5話は土手から転がり落ちて死亡した男について、痴漢行為をしてきたので突き飛ばしたと自白するピン芸人の及川茜(丸山礼)が容疑者。少年事件課の氏家が少女時代から面倒を見てきたのが茜だったこともあり、樋口は協力を依頼し、取り調べ中に茜が氏家と再会した時の表情は親を見るようだったと指摘する。樋口の申し出を任せると断るものの、茜が働いていた職場で氏家が聞き込みをしていることを知って樋口は「全く素直じゃないんだから」と嬉しそうな笑顔。性格は違うが、二人の温かさと厳しさが根底にあるからこそ、事件が紐解かれていく回も味わい深い。ちなみに内藤はふだんから相手の立場に立つことを心がけているとレギュラーのラジオ番組でも発言。芸能人の自身を特別視しない謙虚な姿勢で日常を過ごしているからこそ、懐の深い刑事が演じられるのだろう。

文=山本弘子

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放送情報【スカパー!】

今野敏サスペンス 警視庁強行犯係・樋口顕
放送日時:8月10日(土) 19:35~
放送チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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