――本編では、5人がスオミをどれだけ愛していたか語り合うシーンがあります。遠藤さんが愛を持って語れるものがあれば教えてください。
「スイカですね。毎日食べているんですよ」
――美味しいですよね〜。
「種類というよりも、どういう状態が美味しいかってところですよね。一番は丸ごと買って冷やしたのが美味しいんでしょうけど、スイカって切らずに冷蔵庫に入れることは難しいじゃないですか。最近は、半分の半分ぐらいで売ってるやつを買って、それを冷やして食べていますね。あと、季節が終わると、スイカもぼけてくるでしょ。そういうのを見ると『夏が終わっちゃうな』とちょっと寂しくなるんですよね。去年もそうだったし、今年も必ずその日が来るのがね...」
――(笑)。魚山にとってのスオミのように、遠藤さんが俳優人生で「大切な出会いだ」と感じた瞬間はどんなときですか?
「三谷さんとの出会いも大切な出会いのひとつですね。今回は監督もやっていらっしゃるけど、みんなが憧れる脚本家なんで『いつか呼ばれるのかな。呼ばれないのかな』と思っていたら、大河ドラマの『真田丸』で声をかけてもらいました。上杉謙信の義理の息子・上杉景勝役だったので、自分でどう演じていこうかと、いろいろと歴史を調べたり、『風体はこうだろうな』とか『一見、弱そうに見えるけど、渋い登場の仕方をするんだろうな』とか考えていたんですよ。そしたら、映画『ギャラクシー街道』で呼ばれたんです。大河に入る前に映画の衣装合わせがあったんですけど、『ギャラクシー街道』の役衣装がバニーガールの格好で(笑)。渋い景勝のイメージで三谷組に入るつもりが、バニーが先になっちゃったので、自分的にはちょっとビックリしました。また今回呼ばれたので、ありがたいし、嬉しい出会いですね」
映画情報
映画「スオミの話をしよう」
2024年9月13日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:三谷幸喜
出演:長澤まさみ、遠藤憲一、松坂桃李、小林隆、西島秀俊、坂東彌十郎ほか
詳しくはこちら