杉咲花が自身の撮休日を演じたら...上白石萌歌、若葉竜也、坂東龍汰、橋本愛らとの共演でナチュラル演技が光った「杉咲花の撮休」
- 俳優・女優
- 2024.09.29
ある休日では、上白石萌歌が演じる路上ミュージシャンのCD購入を断りきれず、その結果小銭に困った杉咲が「即興芝居」と引き換えに一般人からお駄賃をもらおうと奮闘する。別の日には、馴染みの定食屋でビールを飲もうとしたところ、居合わせた客(若葉竜也)に「あ、朝ドラの!...未成年では?」と言われてしまう。また別の日には、坂東龍汰が演じる同棲中の恋人に大金をぽんと貸したりもする。実際に杉咲と親交のある橋本愛が友人の俳優役として登場し、2人でルームシェアするための部屋を探す休日もある。監督ごとに、杉咲の住まいや人物描写が微妙に異なるのも興味深いが、全6話のどれもがクスッと笑わせ「本当に彼女の休日がこんな風だったら面白いな」と観る側の想像力を刺激する。
もちろん本作はあくまでドラマなので、各回のエンディングには「このドラマはフィクションです。杉咲花さんの実際の撮休とは、一切関係ありません。」の文言が出る。また本人は「杉咲花という、たまたま同じ名前の人物を演じていた感覚で、他の役を演じる時とあまり変化はなかったと語っている。
だが皮肉なことに、彼女の圧倒的にリアルな演技力が、観る側の妄想を補強してしまう。ましてや、撮影前に各監督と打ち合わせの席を設けたなどと聞けば「どこかに彼女本人の話が反映されているのかも!?」と勘ぐってしまう人が現れても責められないほどに。とても「芝居」には見えない彼女のたたずまいが、現実とフィクションの境目を限りなくボカシてしまうのだ。そういう意味でも、「撮休」シリーズ史上最も適役と言える主役だったのではないだろうか。作品として世に放たれた以上は、観る側がどんな想像をしながら観るにしても、楽しみ方はもちろん自由なのだから。
文=magbug
放送情報【スカパー!】
杉咲花の撮休
放送日時: 10月22日(火)13:00~
チャンネル: WOWOWライブ
※全6話一挙放送
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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