杉咲花が自身の撮休日を演じたら...上白石萌歌若葉竜也坂東龍汰橋本愛らとの共演でナチュラル演技が光った「杉咲花の撮休」

「杉咲花の撮休」
「杉咲花の撮休」

(C)WOWOW「杉咲花の撮休」

ある休日では、上白石萌歌が演じる路上ミュージシャンのCD購入を断りきれず、その結果小銭に困った杉咲が「即興芝居」と引き換えに一般人からお駄賃をもらおうと奮闘する。別の日には、馴染みの定食屋でビールを飲もうとしたところ、居合わせた客(若葉竜也)に「あ、朝ドラの!...未成年では?」と言われてしまう。また別の日には、坂東龍汰が演じる同棲中の恋人に大金をぽんと貸したりもする。実際に杉咲と親交のある橋本愛が友人の俳優役として登場し、2人でルームシェアするための部屋を探す休日もある。監督ごとに、杉咲の住まいや人物描写が微妙に異なるのも興味深いが、全6話のどれもがクスッと笑わせ「本当に彼女の休日がこんな風だったら面白いな」と観る側の想像力を刺激する。

「杉咲花の撮休」
「杉咲花の撮休」

(C)WOWOW「杉咲花の撮休」

もちろん本作はあくまでドラマなので、各回のエンディングには「このドラマはフィクションです。杉咲花さんの実際の撮休とは、一切関係ありません。」の文言が出る。また本人は「杉咲花という、たまたま同じ名前の人物を演じていた感覚で、他の役を演じる時とあまり変化はなかったと語っている。

だが皮肉なことに、彼女の圧倒的にリアルな演技力が、観る側の妄想を補強してしまう。ましてや、撮影前に各監督と打ち合わせの席を設けたなどと聞けば「どこかに彼女本人の話が反映されているのかも!?」と勘ぐってしまう人が現れても責められないほどに。とても「芝居」には見えない彼女のたたずまいが、現実とフィクションの境目を限りなくボカシてしまうのだ。そういう意味でも、「撮休」シリーズ史上最も適役と言える主役だったのではないだろうか。作品として世に放たれた以上は、観る側がどんな想像をしながら観るにしても、楽しみ方はもちろん自由なのだから。

文=magbug

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放送情報【スカパー!】

杉咲花の撮休
放送日時: 10月22日(火)13:00~
チャンネル: WOWOWライブ
※全6話一挙放送
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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