
――名場面が多いのも本作品の魅力だと思います。特に心に残ったシーンを教えていただけますか?
原田「すべてが印象に残っていますが、冒頭の朝のシーンは、二人の関係性がよく分かる場面だと思います。あのシーンって二人にとって日常なんだけど、とても伝わるものがありましたよね。
雨の日も風の日も雪の日も、保さんが仕事に向かうのを見送ってきたのだと思うと、"温かいひととき"を見せてもらった気がするなって。何気ないけど好きなシーンですね」
上白石「私も本当に選べないのですが、保さんと皎子さんが旅館でお食事をしているシーンは、好きな場面のひとつです。
あのときの二人ってもう夫婦になって長いのに恋人同士みたいだし、お互いのことが好きで、新鮮に愛しあっている分、初々しさも感じて、すごくキュンキュンしました」
原田「そうだよね」
上白石「ちょっと不思議な言い方ですが、結婚する前の保さんと皎子さんの時代も見ているような感じがしたんです。夫婦になって何十年経っても『デート』をするお二人...という意味で、すごく心に残っています」
原田「あのシーンは過去に触れるやりとりもあるんです。ちゃんと考えられている素晴らしい台本だと思いましたね」
――おそらくご覧になる方で好きな場面がまた違うような気がします
原田「そうですね。3年後に見たらまた違う見え方になるだろうし、ずっと見ていきたい作品ですね」

映画情報
映画「35年目のラブレター」
公開日:3月7日(金)
監督・脚本:塚本連平
出演者:笑福亭鶴瓶、原田知世、重岡大毅、上白石萌音ほか

(C)2025「35年目のラブレター」製作委員会
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