
――原田さんは、鶴瓶さんとご一緒してみてどんな印象を持たれましたか?
原田「今回ご一緒するのがとても楽しみで嬉しかったのですが、今このタイミングでこの作品に出会えたことは、『私にとってご褒美のようなものだな』と思ったんです。きっと鶴瓶さんにとっては普通のことなんですが、誰に対しても親しみを持って接してくれる方なので、初日からスッと寄り添えましたし、保さん役が鶴瓶さんだったからこそ、私の皎子さんが生まれたのだと思います。
撮影期間は短かったですが、長らく一緒に人生を過ごしてきた感覚になれた分、その時間が愛おしかったですね。そう思えるのは、鶴瓶さんの魅力じゃないですかね」
――鶴瓶さんだからこそ、あの西畑夫妻の関係性が構築できたんですね
原田「今回は、セリフが関西弁ということもあったので、間違いないように音は覚えましたが、あとは何も考えず、ただただ隣に鶴瓶さんがいること、そして保さんを見つめることが皎子さんを演じるうえでは大事なことだと思っていました。いろいろ委ねながら、現場のなかで感じたことを表現していきましたね」
――上白石さんは重岡さんについてどんなことを思われましたか?
上白石「今、原田さんがおっしゃったことをすべてコピペしてほしいくらいそのままで...深く頷きながら聞いていました(笑)」
原田「(笑)」
上白石「本当に愛嬌があって、人に好かれるし、ご自身も人のことが大好きな方。すごく素敵だなと思ったのは、自分を含め、みんなが頑張りやすい環境を作ってくれることです。現場で『誰も緊張させないように』とか、『集中したいときは集中しやすいように』といった空気に持っていってくれるのですが、それをごく自然にやられるんですよ。
そこは人としての器の大きさ、頼りがいを感じましたし、隣にいるだけで、自然と『この人のためにできることはないだろうか』と思えました。ただただ重岡さんを見て感じていた部分は、原田さんとも共通しています」
原田「面白いね」
――アイドルとして、WEST.の一員として、多くの人から愛される理由も分かったんですね
上白石「そうですね。人としての天性の魅力もそうですし、努力をして身につけられたものもあるだろうし、考えて人と接している部分もあって...。感性もアンテナもすごいので、もう『役にピッタリだな』と感じました。あと、お人柄や人望の面でも『きっと鶴瓶さんみたいになるだろうな』とも思いました」
原田「二人って、本当にみんなから愛されるし、笑顔が素敵な人。全然キャラクターは違うようで、すごく共通してると思うんです」
上白石「確かに。特に笑顔のお二人とお会いしたら嬉しい気持ちになりますよね。徳が高い(笑)」
原田「そうだね。笑顔で人を幸せにできる人って、なかなかいないと思います」

取材・文=浜瀬将樹 写真=内田大介
映画情報
映画「35年目のラブレター」
公開日:3月7日(金)
監督・脚本:塚本連平
出演者:笑福亭鶴瓶、原田知世、重岡大毅、上白石萌音ほか

(C)2025「35年目のラブレター」製作委員会
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