与田祐希、乃木坂46卒業後初主演作『死ぬまでバズってろ!!』で挑んだ大胆な役作り「恥を捨てることを意識しました」
俳優

乃木坂46としてキャリアをスタートさせた後、女優としての新たな一歩を踏み出した与田祐希。乃木坂46卒業後初主演となるドラマ『死ぬまでバズってろ!!』(MBS系)では、"バズるためなら何だってする"主人公タパ子役に挑む。準備期間わずかで臨んだ現場で意識したのは「恥を捨てること」。これまでにない大胆な役柄には、自らの殻を破る覚悟がにじんでいる。SNS時代を象徴するキャラクターを通して見えてきた、自身の承認欲求との向き合い方とは。撮影現場で得た手応えと、女優としての次なる展望を語ってくれた。
――乃木坂46卒業後初の主演作となりました。今回のオファーはどのように受け止めましたか?
「すごく楽しみでした! 私は新しいことに挑戦するのが好きなので、いろんなことを試したい派なんです。お仕事で髪を染めてビジュアルに変化をつけられるなんて、とてもワクワクしましたね。こういう髪色を1ヶ月ほど維持できるのは、この仕事があってこそなので。だからこそ今やるしかないと思って挑みました」
――今回はビジュアルからかなりインパクトがありますね
「でも、ここまで明るい髪色は初めてでした(笑)。プライベートでピンクにしたことや、映画出演のときに少し茶髪にしたことはありましたが、今回ほど大胆なのは初めてです。最初はびっくりしましたけど、意外とすぐに慣れましたし、友達からも好評で戻すのがもったいないなと思うくらいでした」
――そんなタパ子についてはどんな印象でしたか?
「自分に正直で、行動力があって、大胆。自分にはないものをたくさん持っているので羨ましい部分もありますし、こうはなりたくないと思う部分もありました。でも、可愛らしさと狂気を併せ持った奥深い女の子だと感じましたね」
――今回のビジュアルも印象的ですが、改めて役作りの面で意識されたことはありますか?
「準備する期間がほとんどなく、急に決まってすぐ撮影に入ったんです。だからこそ意識したのは恥を捨てること。タパ子は人間の恥ずかしい部分をそのままさらけ出すキャラクターで、普通なら理性で抑えるようなことも、思い立った瞬間に口にして行動に移してしまうんです。私は普段、想像するだけで終わることが多いので、いかに自分の中のストッパーを外せるかが役作りのポイントでした。大胆なセリフや行動もありましたが、恥ずかしいとは思わないようにして臨みました。タパ子にはバズるしかないという切実な理由があって、その状況に追い込まれているからこそ過激な行動に出る。そこはかわいそうにも思えるし、ときに彼女の生きる意味にもなっているんです。だから私は否定せず、彼女の気持ちに寄り添いながら演じました」
――与田さんは一旦考えてから行動するタイプ?
「そうですね。考えてないように見られることも多いんですけど、意外とちゃんと考えています(笑)。ここまでっていうラインは自分の中でしっかり決めていますし、そのうえでギリギリを攻めたいと思うタイプ。たまにアウトしてしまうこともありますけど、無鉄砲というよりは、考えた上で攻めているんです」
――与田さんは、これまで『量産型リコ』や『ぐらんぶる』『OUT』など個性的な役柄も演じてきましたが、その都度挑戦をしてきましたよね
「そうなんですよ。今回も今までやったことのないタイプで、ここまで大胆な衣装や髪型、言動の役は初めてです。これはきっとグループを卒業したからこそできた役だと思います。アイドル時代にはできなかったことも多いので、卒業後すぐにこの役に巡り合えたのはラッキーでした。印象をガラッと変えられるタイミングで演じられたのは、本当に良かったなと思っています」
――原作コミックがある作品は、ファンの期待や既に確立されたキャラクター像がある一方で、オリジナル作品とはまた違う難しさや責任が伴うと思います。その点についてはどう感じましたか?
「原作はしっかり読み込みました。セリフがそのまま使われている場面も多いので、できる限り寄せたいと思ったんです。もちろん漫画なので、その通りにはいかない部分もありますが、想像がしやすいのはありがたかったですね。『このシチュエーションのとき、この表情だったな』と絵で思い出せるのは大きな助けになりました。原作ファンの方もたくさんいらっしゃるので、やれることは全部やらなきゃという気持ちで臨みました」
放送情報
『死ぬまでバズってろ!!』
MBSドラマ 「ドラマ特区」枠
放送局:毎週木曜深夜24:59~MBS
毎週木曜深夜23:30~テレビ神奈川 ほかにて放送
詳しくは
こちら