板垣李光人、中村倫也の"声優"としての佇まいに「羨望のまなざしを送っていました」映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』インタビュー
俳優
――そんな田丸が戦場で上等兵の吉敷と出会います。吉敷との関係性については、どんなことを感じていらっしゃいましたか?
「一見すると『田丸が頼りなく、吉敷がしっかりしている』と感じる方が多いと思うんです。もちろんそうでありながら、吉敷も人の温かさや柔らかさなど、自分が持っていないものを田丸に感じているんですよね。だから、お互いがお互いに同じ分の体重をかけあいながら、寄りかかっている関係がいいなと思います」
――板垣さん自身は、田丸にとっての吉敷のような戦友と呼べる方はいますか?
「作品ごとに感じますね。季節的に暑い寒いとか、あまり寝る時間がないなどの中、スタッフさんと共に『いい作品を届ける』という目標に全力を尽くしていると戦友に感じますし、クランクアップすると、その戦いが終わった感覚もあります」
――本作はいかがでしたか?アフレコになるので、いつもよりはスタッフさんもいらっしゃらなかったと思います
「普段は様々な方が同じ空間にいて撮影をしますが、今回はブースの中に一人でした。音響監督さんや監督さんは別部屋にいらっしゃるので、向き合うのはマイクとモニターのみ。孤独な戦いだったなと思います」
――そこで追い詰められることはなかったのでしょうか?
「アフレコは3日間あったのですが、初日に中村さんとご一緒できたのがすごく大きかったです。僕は映画『かがみの孤城』で一度声優の経験がありますが、慣れていたわけではありませんでした。今回、慣れていく段階で中村さんがいてくださったので、本当に心強かったです。
中村さんは俳優としても声優としてもベテラン。同じブースで一緒にかけあいをさせていただいたときは、大変勉強になり、すごいと感じることばかりでした。ただただ尊敬で、羨望のまなざしを送っていましたね。
また、俳優と声優の両方を理解していらっしゃるからこそ、自分のような俳優がアフレコをするうえでやりやすい進め方も提案してくださいました。たとえば、普段俳優は相手の役者と生身でキャッチボールをするので、『仮音声でもいいから、相手の声はあった方がいいのではないか?』と提案してくださったり、『役者の現場は普段こういう感じだから、こう進めてもらえないか?』とお願いしてくださったり...。中村さんのおかげでアフレコがやりやすくなりました。すごく助けていただきましたね」
公開情報
映画「ペリリュー ー楽園のゲルニカー」
公開日:2025年12月5日(金)
原作:武田一義
声の出演:板垣李光人、中村倫也ほか
詳しくは
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