板垣李光人、中村倫也の"声優"としての佇まいに「羨望のまなざしを送っていました」映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』インタビュー
俳優
――田丸はマンガ家になる夢を持っています。板垣さんは俳優のお仕事をする中で、夢を持っていらっしゃいますか?
「自分の性格的に、先のことがあまり想像できないんです。結果がすぐ出るようなものだったらいいんですが、遠すぎる夢や目標に対して努力ができないんですよね(笑)」
――1個ずつ潰していくということですね
「そうです(笑)。この先、自分が何を経験して、何に出会って、どう考えが変わるかまだ分からない。ひとつのことに対して、まっすぐ芯を持って貫ける方はすごいと思うんですが、自分はそうではなくて...。夢や目標というよりも、次の作品に対してどう向き合うかを考える。そうして積み重ねていく先に、なにかあればいいなって思いますね」
――たとえば、目の前に壁があったとしたら、どう乗り越えていくタイプなんですか?
「あまりにも高すぎる壁だった場合は、"どうにかこうにかして回り道できないかな"と考えます。そうしないと、シンプルに疲れますからね(笑)。もちろん毎回演じる役が違いますし、今回であればアフレコという壁がありましたが、でも始まったらやるしかない。あまり"乗り越えないと!"と思いすぎず、"やるしかない"と挑むほうだと思います」
――今回はアフレコという壁がありました。声優のお仕事をがっつりと体験してみて、面白さや難しさなど感じたことを教えてください
「自分の外側・見た目を使わないので、年齢や性別なども超越した役ができるのは面白いなと思います。難しい点でいうと、キャラクターの台詞や、『この台詞とこの台詞の間は◯秒間空ける』など、すべての尺が決まっているのは難しかったところですね。
また、戦争を扱う映画となると、戦うシーンも出てくるわけです。そこでの息を息ではなく、声として音にしないといけない。とっさに出る声や息づかいって、体の動きがあってついてくるものなのに、それをマイクの前で動かず、立った状態ですべて表現しないといけない...って、この作品ならではの難しさですし、なによりも"声優さんって本当にすごいんだな"と思いながら演じていましたね」
取材・文=浜瀬将樹 写真=内田大介
スタイリング=五十嵐堂寿
ヘアメイク=KATO(TRON)
公開情報
映画「ペリリュー ー楽園のゲルニカー」
公開日:2025年12月5日(金)
原作:武田一義
声の出演:板垣李光人、中村倫也ほか
詳しくは
こちら

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