⒞2022 WOWOW/テレパック
青木の芝居も流石だ。鷹野の過去は当然ながら完璧に描かれているわけではない。しかし、捜査に打ち込む青木の芝居は間違いなく過去を感じさせる。バックグラウンドのしっかりとした芝居だ。青木といえば熱血漢を演じている印象も強いが、鷹野は普段は激情を抑えている。そういった意味では青木の芝居のエネルギーとしては普段より抑えめだが、その分爆発した時のエネルギーは見応えがある。物語の謎と共に必見だ。
⒞2022 WOWOW/テレパック
また鷹野の上司である氷室沙也香を演じた松雪泰子も見逃せない。氷室はベテランの公安でクールかつ冷静な捜査官だ。本作では松雪の芝居は少し青木に近い。というのも松雪も激情を抱えた女性を演じていることが多い印象があるのだ。つまり、本作ではエネルギーを控えている印象がある。しかし、昨年舞台「エノケン」で舞台上で榎本健一と懇意だった女性を2役兼ねるという離れ業を披露した松雪の前では、「クール」というジャンルもお手の物。ハマり役といえるだろう。また端正なルックスと捜査に打ち込む様子は美しいが故にリアリティには欠けるかもしれないが、思わず観てしまう吸引力がある。
他にも物語には実力派俳優が多数彩りを添えている。ミステリーは謎が解けた時の爽快感も相まって仕事がはじまった1月にも観やすいはずだ。ぜひともご覧あれ。
文=田中諒









