篠原涼子ら役者の演技が光るお仕事ドラマ「ハケンの品格」シリーズの魅力

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「ハケンの品格(2007)」(ファミリー劇場)
「ハケンの品格(2007)」(ファミリー劇場)

篠原涼子の代表作の1つでもあるドラマ「ハケンの品格」シリーズ。小泉孝太郎、大泉洋らが共演した同作は、2007年に放送されて好評を博し、2020年に続編も放送されたヒット作だ。

2007年、日本の会社の雇用形態が大きく変化していた頃。丸の内の老舗食品会社「S&F」で働く里中賢介(小泉)と東海林武(大泉)はともに辞令を受け、同期揃って昇進することに。しかし、東海林が花形部署の販売二課主任に昇進する一方、賢介が任されたのは新設のマーケティング課主任。営業部の隅の物置のような場所をあてがわれ、落ち込む気持ちはあるものの、賢介が率いるマーケティング課は動き出す。そこに派遣としてやって来たのは、経験もスキルもない若手・森美雪(加藤あい)と、彼女とは対照的にあらゆる資格と豊富な経験を持ち、特Aランクの評価を受ける大前春子(篠原)だった。部長の桐島(松方弘樹)からも期待されていたり、得意先にも顔が利いたりとただ者ではない空気を放ちつつも、愛想がなく、正社員たちから反感を買う春子。しかしその仕事ぶりは見事で、会社に舞い込む数々のピンチを次々と救っていく...。

篠原涼子が異次元のスキルを持つ
篠原涼子が異次元のスキルを持つ"スーパーハケン"を演じた「ハケンの品格(2007)」

同シリーズで篠原が演じているのは、膨大な資格とスキルを武器に高い時給で働く"スーパーハケン"の大前春子。無愛想な上に超がつくほどの合理主義で、採用時には「契約期間は3ヶ月、一切延長なし、担当セクション以外の仕事はしない、休日出勤や残業も一切しない」という条件を提示。その言葉通り、どんな事態でも昼休憩の時間や定時を過ぎることは1秒たりとも許さず、業務時間外の電話は「本日の業務は終了いたしました」と一蹴して切ってしまうほど。一方で持ち前のスキルを活かして会社のピンチを救っていくわけだが、その実力はPCのスキルや語学堪能にとどまらない。クレーン車の操縦やマグロの解体、果てには昇降機検査の資格を活かして、止まったエレベーターから同僚の救出までやってのけ、いつも予想外の方法で窮地を救うから、見ていて楽しい。

そんな春子を篠原はポーカーフェイスと抑揚のないセリフ回しで演じている。一方で、自分らしからぬ失敗などをした時には「私としたことが...」と呟いたり、東海林にキスされてもまったく動じないのに、大好物のふぐを食べに行こうと誘われた時には思わず顔色が変わったりと、時たま人間味が垣間見えるところも魅力的。篠原はどんな時にもクールさは保ちながらも、ふとした表情の動きや間の取り方で春子の心の動きを表現。また、コミカルなシーンでも"大前春子"のスタンスは決して崩れないところに、クスリとさせられる。

そして何より、業務外のことはしないと言いながら、なんだかんだ理由をつけて毎回、周囲の人を助けるのが春子だ。ストーリーはもちろん、篠原の演技の妙も合わさって、春子は決して冷たい人間ではなく、"誇りを持って働くプロフェッショナル"として映し出されている。

■篠原涼子と小泉孝太郎、大泉洋とのコンビネーションも絶妙!

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