篠原涼子ら役者の演技が光るお仕事ドラマ「ハケンの品格」シリーズの魅力

俳優

「ハケンの品格(2020)」より
「ハケンの品格(2020)」より

春子とは対照的なキャラクターとして存在するのが、大泉演じる東海林。「派遣のことは信用していない」と言ってのけ、無愛想な春子のことが気に入らないために何かと突っかかる。しかし一枚上手な春子にいつも言い返され、タジタジ...。仕事はできるのだが、いかんせん調子が良く、口は回るがそれが逆に災いになることも。それなのにどこか不器用で憎めない東海林を、大泉は豊かな表情とテンポの良いセリフ回しで好演している。特に春子とのやり取りは軽妙で、お仕事ドラマの中に絶妙な塩梅のコミカルさを与える役割を大泉が担っている。

そして、そんな東海林の同期でマーケティング課の主任・里中を演じるのが小泉。人当たりが良く、東海林とは対照的に派遣社員にも敬意を払う里中を、小泉は柔らかな口調で好演しており、里中の穏やかな雰囲気にぴったりとハマっている。篠原演じる春子が物語の軸、大泉演じる東海林がコミカルを担うのであれば、里中はいわばバランサーと言えるだろう。何かと対立する春子と東海林の仲も、度々取り繕うなど、3人のコンビネーションが絶妙で、同作に欠かせない存在だ。

「ハケンの品格(2020)」より
「ハケンの品格(2020)」より

2020年放送の第2シリーズでは、東海林も里中もさらに昇進し、課長に。13年の時を経て、働き方改革やAIの導入など、会社や派遣社員を取り巻く環境も変化しているわけだが、そんな中でも春子は変わらない。相変わらず一切の無駄を排除する合理主義だが、またも奇想天外な手法で周囲の人間を救っていくところが痛快だ。セクハラやSNSでの炎上など、現代に蔓延る問題も取り上げながら、物語は展開していく。

主演の篠原はもちろん、助演の小泉と大泉の演技も見どころで、三者三様のアプローチで、それぞれの役を魅力的に演じている。"スーパーハケン"、大前春子の異次元の活躍が楽しい一作を、ぜひこの機会にシリーズを通して楽しんでいただきたい。

文=HOMINIS編集部

この記事の全ての画像を見る
  1. 1
  2. 2
  1. 1
  2. 2
Person

関連人物