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主人公の長峰を演じるのは竹野内豊。これまでにも「ビーチボーイズ」(フジテレビ系)、映画「冷静と情熱のあいだ」、「義母と娘のブルース」(TBS系)など、数多くの作品に出演しており、近年では「ガス人間」(Netflix)で強烈なキャラクターを演じて話題となった。また、2009年に公開された映画「さまよう刃」では、長峰を追う刑事を演じている。
脇を固める俳優陣も超豪華だ。長峰の正体を知りつつも手を差し伸べてしまう木島和佳子役の石田ゆり子をはじめ、三浦貴大、古舘寛治、瀧内公美、井上瑞稀、本田博太郎、國村隼など、彼ら彼女らが魅せる人間ドラマが、この物語の重厚さを一層際立たせている。
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本作で、長峰が抱える"感情"を見事に表現している竹野内。彼の抱く想いが文字となって背後に浮かんでいるのではないか、と錯覚するほどの"念"が可視化されるときもあれば、何を考えているのか、遠く離れてしまうような瞬間もある。葛藤を抱えながら逃亡するその姿は、共感のような、哀憫のような、あるいは倫理の揺らぎのような、一言では言い表せない複雑な思いを"観る者"に抱かせるのだ。
ふと長峰のことを考えたり、自分だったら...と想いを巡らせたりと、終始揺さぶられ続ける「さまよう刃」。この逃亡復讐劇の結末を見届けたとき、私たちの胸にはどんな感情が残るのだろうか。
明確な答えを出すのではなく、揺さぶられた心のままに問い続けること。それこそが、この作品に向き合うひとつの方法なのかもしれない。
文=浜瀬将樹











