©1990/2026『東京上空いらっしゃいませ』製作委員会
さらに、笑福亭鶴瓶の存在も忘れてはならない。本作では、ユウが起用されたキャンペーンのスポンサー企業の専務・白雪と、ユウにだまされて地上へ戻してしまい、彼女をあの世へ連れ戻そうとする死神・コオロギの二役を演じている。ユウに執拗に迫り、部下にも横柄な態度で接する白雪と、人懐っこい雰囲気でユウを説得しようとするコオロギ。対照的な2人の人物像を演じ分ける鶴瓶の表現力も、本作の見どころの一つだ。
©1990/2026『東京上空いらっしゃいませ』製作委員会
公開から36年。現在の中井の演技には、長年のキャリアで培われた落ち着きと深みがある。そのうえで本作を見返すと、声のトーンや視線、間の取り方など、繊細に感情を伝える力は、この当時から既に息づいていたことに気づかされる。そして、牧瀬も映画デビュー作とは思えないほどの存在感を放ち、天真爛漫なユウを生き生きと演じている。
現在の中井貴一を知っているからこそ見えてくる変わらない魅力と、牧瀬里穂の瑞々しい演技が織りなす「東京上空いらっしゃいませ」の世界を、今回放送される4Kデジタルリマスター版で、ぜひ味わってほしい。
文=HOMINIS編集部











