岸谷五朗が魅せる"孤高の仕掛人"!小日向文世との掛け合いも光る「仕掛人 藤枝梅安」

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「仕掛人 藤枝梅安」
「仕掛人 藤枝梅安」

©松竹

しかし、裏稼業の際は、殺気を秘め、標的へ冷酷な視線を送る。その鋭い眼差しは、見る者にも息を呑むような迫力を与える。特に印象的なのは、表稼業の道具でもある鍼を武器として扱うシーンだ。力むことなく、無駄のない所作で標的の急所へと鍼を打ち込む姿には、暗殺者としての冷徹さだけでなく、美しさすら感じられる。

また、周囲に気配を悟らせず標的に近づく動きにも、梅安の隙のなさが表れている。ときには怒りや葛藤を抱えながらも、冷静に仕事を遂行する姿は、仕掛人としての凄みを際立たせている。その仕事ぶりの奥にある梅安の複雑な人間性も、岸谷が見せるわずかな表情の変化から感じ取れる。

「仕掛人 藤枝梅安」
「仕掛人 藤枝梅安」

©松竹

そして、岸谷の演技を引き立てるのが、相棒・彦次郎を演じる小日向文世の存在だ。緊張感の漂う物語のなかで交わされる何気ない会話や、互いの出方をうかがうようなやり取りからは、仕掛人として行動を共にする2人の信頼関係が伝わってくる。岸谷と小日向、それぞれの持ち味が生きた掛け合いも見どころの1つだ。

そのほか、おもん役の高岡早紀、浪人・小杉十五郎役の原田龍二ら実力派俳優が名を連ねる。さらに、藤田まことが演じる元締・音羽の半右衛門と梅安のあいだで交わされる緊迫したやり取りなど、相手によって異なる岸谷の表情が、物語に奥深さを与えている。

岸谷の繊細な表情と所作が生み出す人物像に加え、名優たちの共演によって描かれる人間模様にも注目したい。鍼医者と仕掛人という相反する顔を持ちながら、自身の流儀を貫く男の姿を、ぜひ今回の放送で見届けてほしい。

文=HOMINIS編集部

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