現在活躍している若手女優の中でも、本格的なアクション、濡れ場も辞さない度胸、そして確かな演技力を武器に唯一無二の存在感を発揮している女優・清野菜名。連続テレビ小説「半分、青い。」(2018年)やドラマ「今日から俺は!!」(2018年)など、話題作への出演が続く彼女の魅力とはいったいどこにあるのか?
1994年生まれの清野は現在24歳。ローティーン向けのファッション誌「ピチレモン」のモデルとして2007年にデビューを果たすと、2011年に同誌を卒業するタイミングでモデルから女優へと転向した。そんな彼女を"売れっ子"へと引き上げたターニングポイントが、吉高由里子や満島ひかりなど、数々の女優を発掘してきた園子温監督の映画『TOKYO TRIBE』(2014年)。鋼のような肉体美を披露した鈴木亮平ら、強烈なキャラクターの登場人物が大挙する中、それに負けない鮮烈なインパクトを残したのだ。
彼女を語るうえで外せないのがキレキレのアクション。高校時代の3年間、アクション部に所属し、さらに2年生の時にはアクションコーディネーターで映画監督の坂口拓のもとで本格的に修行を積んでいた彼女は、『TOKYO TRIBE』で机の上からの側宙、華麗な回し蹴りなど、高難易度のアクションを軽々とやってのけた。その後も過激なアクションが炸裂した主演映画『東京無国籍少女』(2015年)や、男たちを次々と蹴り倒す爽快な姿で話題となった「今日から俺は!!」など、現在にいたるまで彼女の持ち味となっている。
しかし、アクションという面ばかりがピックアップされがちだが、彼女が引っ張りだこな理由はもちろんそれだけではない。特に近年、"何者にでもなれる"という適応力の高さが際立っている。
例えば、ファミリー劇場で2月3日(日)に放送される映画『パーフェクト・レボリューション』(2017年)。ピンク色に髪の毛を染め上げた風俗嬢・ミツという役柄のインパクトや、裸で抱き合うという刺激的なシーンもあるのだが、重度の身体障害を持つ主人公・クマ(リリー・フランキー)と真摯に向き合う人間臭さを、持ち前のピュアな表情で見事に表現。
車椅子生活を送りながら、障害者への誤解を解くために活動するクマとミツとのハチャメチャなラブストーリーが展開する本作だが、それもこれも清野の確かな演技力があってこその共感性がある。
2019年も4月から翌年3月まで放送される、倉本聰の脚本、八千草薫、石坂浩二ら大御所俳優たちが出演する帯ドラマ「やすらぎの刻〜道」でも主演を務めることが決まっており、その演技の幅をさらに広げることだろう。どんな役にも適応できる彼女のポテンシャルゆえに、キャスティングされる役柄によってそのふり幅は無限大。今後ますますの活躍が期待できそうだ。
文=HOMINIS編集部
放送情報
パーフェクト・レボリューション
放送日時:2019年2月3日(日)23:00~
チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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