――そんな松岡さんは最新主演映画『蜜蜂と遠雷』(10/4(金)公開)では、元・天才ピアニスト・亜夜を演じていらっしゃいますね。
「亜夜と『勝手にふるえてろ』のヨシカは、同じように孤独を抱えているんですが、タイプが全く違います。心の回転は2人とも速いのですが、体温が違いすぎるというか...。ヨシカは周りを気にするし、人の表情をうかがうけど、どこか心の中で人とつながりたいと思っている女の子。対して亜夜は、20歳の女の子として周りの意見が気になるところもありますが、心の底では人がどう思っていようが興味がない、といった強さを持っている人です。そんな真逆のヒロインが、天才ならではの悩みを抱えて葛藤していく物語です。亜夜を含めて4人の天才が出てくるのですが、それぞれ全く違ったアプローチでピアノを演奏します。クラシックファンの方にも納得して見てもらえるとありがたいですね」
――「その『おこだわり』、私にもくれよ!!」も今回放送されますが、作品で思い出に残っていることはありますか?
「この作品に出て1番得られたものが、"伊藤沙莉"でした。もともと仲は良かったのですが、この作品を通じて親友になれたというか。一緒にいろんなことを乗り越えられたなという気持ちがあります。私は、近しい人になかなか本音を言えないタイプですが、彼女とならケンカができます。一生近くにいる親友だなと思います」
――最終回では、当時のモーニング娘。'16と同じステージに立ちましたが、そのときの気持ちは覚えていますか?
「正直に言うと、ステージでのことはほとんど覚えていないんですよ。緊張していて、映像をよく見ると分かるのですが手が震えているんです(笑)。なんですが、ステージを降りるときは、大好きな石田亜佑美ちゃんの腰に手を回していて...。これ本当に私!?って、思いますね(笑)。もう信じられないですよ。あの瞬間だけはメンバーのつもりだったんですかね?もう何かのネジが外れちゃっていたのだと思います」
――実際に踊りながら歌も参加していましたが、出来映えはいかがでしたか?
「もう次元が違いましたね。こっちは"やっている風"、"できている風"にするのが精いっぱいで。感じているリズムや音程も全く違ったみたいです。人生一度きりのお恥ずかしい限りの経験です(笑)。あっそういえば、これをやって良かったことのひとつとして、伊藤沙莉も無事、"モーニング娘。沼"(モーニング娘。のファンのこと)に沈めました!晴れて彼女もオタクになりましたね。なんなら私よりも重症で、一緒に話すことなんてできないみたいですよ(笑)。それくらいいろんな人の人生が変わった作品。ぜひ楽しんでください!」
撮影=山田大輔 文=玉置晴子 スタイリスト=有本祐輔(7回の裏) ヘアメイク=高橋彩
放送情報
勝手にふるえてろ
放送日時:2019年10月11日(金)23:00~
※10月6日(日)21:00~ほかも放送
※6(日)・11(金)・13(日)は、本編前後に松岡茉優のインタビューを放送。
その「おこだわり」、私にもくれよ!! (全11話)
放送日時:10月11日(金)25:50~
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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