本田翼前田敦子乃木坂46齋藤飛鳥の芝居が作品に与える律動

モデル業、バラエティー、YouTubeなど凄まじい勢いで活躍の場を広げている本田翼、シリアスからコメディーまでさまざま役を演じるたびに新しい顔を見せ続ける前田敦子、トップアイドルながら出演作ごとに驚きの演技の幅広さを見せる乃木坂46・齋藤飛鳥。この超豪華な顔ぶれが共演した"神"作品がドラマ「リモートで殺される」だ。

同作品は、企画・原案を秋元康、演出を中田秀夫が手掛けたリアルタイムミステリードラマで、同級生6人がリモートで会話している中、1人ずつ何者かに殺されていくという内容。この作品が11月21日(土)に日テレプラスで放送される。

「リモートで殺される」に出演した前田敦子

(C)NTV

本田、前田、齋藤に加え、新田真剣佑、柄本時生、早乙女太一、前野朋哉といった若手実力派俳優陣が繰り広げる芝居合戦、"リモート"という動きが制限された中で6人の高校時代を回想シーンとして織り込むことで"リモート"という設定に縛られた窮屈さを微塵も感じさせない展開、1時間という特番としては短い尺の中に詰め込まれた数々の謎と視聴者を裏切るストーリーなど、その魅力は枚挙にいとまがない。

そんな中で、特に凄みを感じさせられるのが本田ら3人の芝居の感情の増幅度の高さだ。リモートで集まった6人のうちの1人、絵里を演じる本田は、冒頭で久しぶりの再会に喜びをあふれさせ、一瞬で高校時代に戻ったかのような素の表情を見せる女性を熱演。外出自粛について「社会復帰できるのかな、私...」とぼやく姿や他のメンバーが話している途中に興味をなくしてブレスレットを弄る姿は普通の女性そのものなのだが、一転して6人が同じグループで仲良くしていた一馬の話題になると、興味から不安へと変わる心情の変化をナチュラルかつインパクトを持って表現。さらに、他のメンバーから続々ともたらされる新情報に振り回されていく様子を、スタッカートを効かせた芝居でよりリアルに表している。

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また、絵里と同じくリモートで集まった6人のうちの1人、佳代子を演じる前田も、ネタバレするおそれがあるため詳細は語れないが、戸惑いや恐怖、焦りという感情の引き出しを次々と開けていき、決まった画角にもかかわらず視聴者の目を引き付ける。さらに2人は、高校時代の回想シーンで佳代子の誕生日パーティーではしゃぐ姿を披露。回想シーンだけに前段のストーリーは描かれずただただはしゃいでいるだけなのだが、観ている分には普通でも芝居となると難易度が高いのは想像に難くない。「本番」の合図でトップギアではしゃぐというのは、感情の増幅度が高くなければ不可能だろうと思うからだ。

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一方、齋藤は6人の同級生で高校時代に自殺した由美子を演じている。6人それぞれが打ち明ける高校時代の由美子とのエピソードの回想シーンにのみ登場する役なのだが、語られる由美子にはさまざまな顔があったことが明かされていく。キスを迫るなど積極的で小悪魔な顔、物憂げに「寂しい」と語り投げやりな態度を見せる顔、無茶振りして大笑いする顔など、"自由気ままなメンヘラ"と称されるほどだ。シーンごとに感情を変化させるにはこちらも感情の増幅度が高いこと不可欠だ。

続々と明らかになる情報と深まる謎、二転三転する展開など、ストーリーだけでも存分に楽しめるミステリーを彩る女優陣の感情の増幅度の高さに注目していただき、彼女たちの演技が作品に与える律動を感じてみてほしい。

文=原田健

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放送情報

リモートで殺される
放送日時:2020年11月21日(土)13:30~
チャンネル:日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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