二宮和也が2つの顔を見せる!映画『プラチナデータ』に再注目

二宮和也主演のサスペンス映画『プラチナデータ』(2013年)が12月TBSチャンネル1にて放送される。原作は東野圭吾による同名小説で監督は『るろうに剣心』などで知られる大友啓史。舞台となるのは政府が秘密裏に収集した国民のDNAデータ「プラチナデータ」により、犯罪捜査が行われている近未来の2017年。今見るとすでに過去のこととなっている設定だが、至るところに監視カメラが設置され、DNAの解析により、容疑者の見た目や性格まで細部にわたるデータが巨大モニターに映し出される場面はゾクッとするぐらい不気味なリアリティがある。

映画で二宮が演じているのはDNAデータを開発した科学者でありながら残虐な殺人事件の容疑者として追われる神楽龍平。社会的なメッセージを盛り込みつつ、エンターテインメントな作品に仕上げた『プラチナデータ』の見どころ、そして二宮が映画で見せる魅力とは?

映画「プラチナデータ」より

(C)2013「プラチナデータ」製作委員会

■二宮演じる神楽の二面性と派手な逃走アクション

「DNAはその人間のすべてだ」と言い切る神楽は頭脳明晰な人物。豊川悦司演じるベテラン刑事の浅間は、それだけでは人間を推し量れないという考えを持ち、野生の勘を持つある意味アナログな刑事だ。この対照的な2人が出会い、ストーリーが進むにつれて密接に絡んでいくのも『プラチナデータ』の見どころの1つだろう。

神楽は特殊解析研究所で連続殺人事件の容疑者のDNAを解析していくうちにモニターに映し出されたのが自分自身であることに驚き、そこから彼の逃走劇が始まる。浅間は容疑者となった神楽を追ううちに神楽がもう1つの人格を持つことを知り、やがて、事件の真相に疑問を持っていく。

クールな科学者の神楽と、思春期のまま時間が止まってしまったようなもう1人の人格を表現する二宮の演技は、実に細やかだ。そして真実に辿りつこうと神楽を執拗に追いかける浅間との派手なシーンは迫力たっぷり。バイクと車のスリリングなチェイスシーンなど、アクション逃走劇としても楽しめる。

■豪華な女性陣キャストがミステリアスな役を演じる

『プラチナデータ』にはミステリアスな女性が数多く登場する。ひときわ異彩を放っているのは少年時代の神楽と共に過ごした天才数学者の蓼科早樹を演じる水原希子。2人を見守ってきた遺伝子学担当教授の水上教授を鈴木保奈美が演じ、特殊解析研究所の解析員で逃走する神楽をサポートする白鳥役を杏が演じている。

この3人が事件にどう関係していくのか。その謎を追っていくのも『プラチナデータ』の面白みの1つかもしれない。

文=山本弘子

この記事の全ての画像を見る

放送情報

プラチナデータ
放送日時:2020年12月6日(日)19:30~
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物