桐谷美玲が45歳若返ったヒロインに!町田啓太の落ち着いた雰囲気も魅力のドラマ「スミカスミレ」

ドラマ「スミカスミレ 45歳若返った女」で主演を務めた桐谷美玲、町田啓太
ドラマ「スミカスミレ 45歳若返った女」で主演を務めた桐谷美玲、町田啓太

2016年にテレビ朝日系で放送されたドラマ「スミカスミレ 45歳若返った女」。高梨みつばのコミックを原作として、桐谷美玲が主演を務めた。同作は、彼氏いない歴65年の女性・如月澄(松坂慶子)が化け猫・黎(及川光博)の術によって45歳若返り、如月すみれ(桐谷)として青春をやり直していく、というピュアなラブストーリーである。

古風な部屋で生活する桐谷美玲
古風な部屋で生活する桐谷美玲

©テレビ朝日・MMJ

前代未聞の45歳若返るという異色の設定で話題を呼んだ本作。物語は、澄がたった1人の身内である母を亡くし、人生をやり直したいと願うところからスタートする。彼女は突然、家の屏風から飛び出して人の姿になった化け猫・黎の謎めいた力によって、20歳の姿へと生まれ変わる。如月すみれという新たな名前も得て、かつては行きたくても家庭の事情で行けなかった大学に通い、人生をやり直していく。憧れの大学での生活に加え、同じゼミの好青年・真白勇征(町田啓太)との恋模様も軸になるという、青春ストーリーだ。

設定こそ異色ではあるが、本作の基本は甘く切ないピュアな恋物語である。突然青春をやり直すことになったすみれが、戸惑いながらも、"如月澄の人生"にはなかった経験を前向きに積み重ねながら真白との恋を育んでいくさまが視聴者の胸を打つ。そしてヒロインは、物語の佳境で大きな選択を迫られることになる...。

©テレビ朝日・MMJ

そんなヒロインを演じる桐谷のみずみずしい演技が印象深い。20歳の学生時代と、5年後に就職して社会人となった姿を演じているが、当時は実年齢で20代後半だったはずだが、大学生編もじつに自然に等身大で演じている。中身が65歳という難役だったが、現代的な見た目と古風な内面とのギャップをコミカルかつ魅力的に演じて、評価も高かった。高校時代に女優デビューし、当時は10年のキャリアを積んでいたので、演技の実力も十分ついていたはずだ。

©テレビ朝日・MMJ

相手役の町田も当時は俳優として頭角を現し始めた頃で、本作においては真白の落ち着いたトーンが、中身は65歳のスミレと波長が合う感じを表現。本作で町田のファンになったという女性も多いのではないか。中身が65歳だけに、おせっかいで古風な性質をもつすみれがコミカルに映ってしまうところが本作のキモでもあるが、真白はそんな彼女のユニークさを認めつつも自身もすみれ寄り添っていく。そんな真白の男らしさを町田がじつに的確に演じて、ドラマを引き締めているという印象だ。物語の後半で真白は病気で入院することになるが、そこからの急展開はまさに見逃せない。

©テレビ朝日・MMJ

また、ヒロインが本来の姿に戻った場面の松坂慶子のかわいらしさも出色だ。ほかにも、住職役の小日向文世とその息子を演じる高杉真宙のコンビも絶品。大学の友人役で水沢エレナ、竹内涼真。秋元才加といった人気俳優たちも共演している。

「普段は絶対にやらないようなキュン・シチュエーションが多くて、演じていても楽しかった」と、撮影時に語っていた桐谷。そんな現場の楽しさやチームワークも伝わってくるような良作「スミカスミレ 45歳若返った女」が、テレ朝チャンネル1で再び見られる。本作で改めてその女優としての活躍ぶりを目に焼き付けておきたいものである。

文=渡辺敏樹

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放送情報

スミカスミレ 45歳若返った女
放送日時:2022年8月3日(水)23:05~
チャンネル:テレ朝チャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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