西島秀俊中山美穂が25年にわたる運命的な恋に落ちる!西島の婚約者を演じる石田ゆり子の演技も魅力的な映画「サヨナライツカ」

1975年のタイ・バンコクを舞台にエリートビジネスマンと奔放な女性の激しい恋を描く映画『サヨナライツカ』(2009年)が、9月22日にWOWOWで放送される。辻仁成の同名ベストセラー小説を映画化した本作は、女優の中山美穂が12年ぶりに主演を務め、西島秀俊、石田ゆり子が共演したことで話題になった。

(C)2009 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved.

航空会社の営業マンである豊(西島秀俊)は、婚約者を日本に残してタイ・バンコクへ3ヵ月間の出張に向かう。そこで彼は高級ホテルで暮らす沓子(中山美穂)と出会い、運命的な恋に落ち、激しく愛し合うようになる。しかし婚約者のため、出世のために、沓子との恋を捨てざるをえなくなる豊。そして25年後の歳月を経て、豊と沓子はかつて愛を交わしたバンコクのホテルで再会する。

異国情緒漂うバンコクの風景の中で際立つのは、あでやかな中山美穂の美しさと切ない愛を訴える熱演ぶりだ。豊と出会った当初は子供のように純真で愛を求める女性だったが、豊の婚約者・光子(石田ゆり子)の存在を知り、現実を受け入れていく中で、豊との別れの痛みを瞳で訴える演技には目を見張るものがある。

対する西島秀俊は、会社の同僚らから"好青年"と慕われ将来を期待されながらも、どうしようもなく沓子との愛に溺れていく男の葛藤を演じきっている。直球で愛情を表現する沓子とは対照的に、素朴ともいえる表情で愛を積極的には表さない豊。だからこそ、沓子と激しく求め合う場面との対比が光る。湧き上がる感情を抑え、一見静かに見える西島の表情には、ままならぬ現実に苦悩する豊の葛藤がにじみ出ているのだ。

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激しく引かれ合う2人の間で品格のある姿を見せているのが、豊の婚約者・光子を演じる石田ゆり子だ。異国の地に行った豊を待ち、夫となった彼に長年連れ添い支え続ける光子は、奔放な沓子とは一味違う静かな美しさで物語に彩りを与える。献身的ながらも芯が強く、ときには大胆な行動に出る光子。1人の女性として豊への愛を貫く姿が沓子とは対照的に映る点も、この作品の妙味といえるだろう。

豊と出会った当初は自由気ままで、無邪気に豊との恋を楽しんでいた沓子。しかし豊の婚約者という現実を知る中で、自由は永遠ではないという沓子の思いを切々と表現する中山の演技は胸に迫るものがある。そして西島も静と動のコントラストで、家族や会社のために現実と折り合いをつけながら恋を封じ込める豊の人生を、立体感をもって描き出している。短くない歳月を生き、ままならぬ現実の痛みを知る全ての大人に捧げたいラブストーリーだ。

文=本永真里奈

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放送情報

サヨナライツカ
放送日時:2022年9月22日(木)01:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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