カリ、ジークンドー、USA修斗という3つの格闘技のインストラクター認定を受け、現在公開中の主演映画『ヘルドッグス』でも、ファイトコレオグラファーとして、劇中キャラクターに合わせた殺陣の考案・振り付けを行うなど、今や日本を代表するアクションスターとして独自の境地を切り開いている俳優・岡田准一。そのこだわり抜かれたアクションと、ストイックな姿勢は多くの共演者たちからの信望も厚く、多くの俳優たちが岡田を師と仰ぎ、そのアクションの薫陶を受けてきた。
そんな彼のアクション俳優としての原点となる作品が、直木賞作家・金城一紀によるオリジナルストーリーを映像化した「SP」シリーズである。映画・チャンネルNECOでは、シリーズの劇場版となる『SP 野望篇』と『SP 革命篇』を10月8日に連続放送する。
2007年から2008年にかけて放送された連続ドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」は、国内外のVIPを警護するSPに配属された井上薫(岡田准一)が、テロリストたちとの闘いに果敢に挑んでいくさまを描き出したアクション作品。この企画は、原案・脚本を担当する金城が、「一緒にアクションをやらないか」と岡田を誘ったことから始まった。SPとはプロフェッショナルな仕事である、という思いを金城と共有した岡田は、企画スタートと同時に肉体改造、および武術の訓練を開始。そのかいあってドラマ内で息を飲むような超絶アクションを披露した。そんな迫力のアクションはもちろんのこと、金城が紡ぎ出す謎が謎を呼ぶストーリー展開などが話題を集め、23時台の放送ながら平均視聴率15.4%を記録。その人気を受けて、ドラマ放送中に早くも映画化プロジェクトのスタートが正式に発令されることとなった。
だが、「ドラマ版を超えなければ映画にする意味はない」というスタッフの強い思いにより、様々なアイデアが織り込まれることとなり、その企画のスケールはどんどん巨大化。実現のために必要な予算、スケジュール、安全性への課題などが膨れ上がってしまったため、激しい議論の末、公開予定を一旦白紙とすることを余儀なくされ、あらためて2部作の映画として仕切り直すことになった。一体いつクランクインできるのか、先の見えない状況の中だったが、岡田はいつか来るだろう映画版のさらなるステップアップを目指して、カリ(フィリピン武術)のトレーニングを開始。それと並行してジークンドー、USA修斗という格闘技にも幅を広げた岡田は、黙々と鍛錬を重ね、やがてカリ、ジークンドーのインストラクター免許を取得するほどに上達した(ちなみにこの映画の撮影後にはUSA修斗のインストラクター免許も取得することになる)。そうした彼のストイックな姿勢はスタッフ、キャストの士気にも大きな影響を与え、いよいよ撮影が開始という段階では、チームが一丸となって、本作に向き合うことになった。
放送情報
SP 野望篇
放送日時:2022年10月8日(土)19:20~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
SP 革命篇
放送日時:2022年10月8日(土)21:10~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合があります。
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