岡田准一が磨き上げたアクションシーンを遺憾なく発揮！ラストで解き明かされる謎にも引き込まれる『SP野望篇・革命篇』！

またVFXスーパーバイザーに『エイリアン2』『ターミネーター2』のロバート・スコタックを招へい。さらに世界屈指の現像スタジオ「テクニカラー」に映像仕上げを依頼したほか、音響制作を「スカイウォーカーサウンド」で行うなど、物語・アクションのみならず、映像制作においても日本映画の規格を超えたスケール感で作業は行われた。

『野望編』は上映開始からおよそ20分間にわたるノンストップのチェイスシーン「フリーランニング」で一気に観客の心を掴み、クライマックスにおける四係とテロリストとの対決シーンまで、息をつかせないほどのエンターテインメント作品として仕上がっている。続く本プロジェクトの集大成となる『革命編』では、井上をSPの道に引き入れた上司・尾形（堤真一）が"とある野望"を実現させるために国会を占拠したことから起きる危機を描き出す。

こちらでは前作とは一転、サスペンス要素の強い社会派ドラマとなり、それまでに残された多くの謎が解き明かされる。こちらでは、主人公の井上と尾形との対立を主軸に、息が詰まるような心理戦が繰り広げられる。まさにアクションだけでない、人間ドラマとしても見応えがある1本となっている。

文＝壬生智裕

この記事の全ての画像を見る