岩政大樹がワールドカップや日本サッカーについて語る!

スカパー!で絶賛放映中の人気サッカー番組「スカサカ!ライブ」で出会った名選手や名監督との対談を1冊にまとめた著書「ウィニング・ストーリー 一流選手・指導者の自己実現術」を発売したばかりの岩政大樹選手に、開催が間近に迫ったワールドカップや自身が目指すこれからのサッカーとの関わりについて話を聞いた。

著書では普段聞けない選手や監督の正直な言葉がたくさんありますね。

「選手って聞く人が誰かによって話す言葉が違うものなんです。そういう意味で、僕が聞いたから出てくる言葉が必ずあるだろうし、それがないと僕がやる意味がないという部分は強く意識しました」

サブタイトルに"自己実現"という言葉がありますが、これにはどういう思いが込められているのでしょうか?

「番組を始めた当初は、とくに対談のテーマを決めてはいなかったんです。でも多くの選手や監督の方々と話しているうちに、自分の立ち位置を確立するために何を考え、どう行動してきたかという話に自然と行き着くようになったんですよね。そこで、書籍にするにあたってどういう言葉で表現するのがぴったりくるだろうかと考えていくなかで、"自己実現"という言葉が出てきました」

サッカーだけではなく多くの人の参考になりますね。

「そうなんですよね。サッカー選手として生き残るためにやっていることが、意外と世の中の人たちの参考になっていることもあるんだと、インタビュアーとしてサッカーやサッカー選手に関わらせていただくようになって初めて気づかされました」

まもなくワールドカップが開幕します。注目している国はどこですか?

「フランスとベルギーですね。普通に考えればブラジル、ドイツ、スペインという強豪が優勝予想の最右翼なんでしょうけど、それだとやっぱりかって感じじゃないですか(笑)。だから個人的には新しい風が吹いている国がブラジルなどにどう挑むのか、というところに注目していますね」

ワールドカップ後のシーズン、各国リーグで注目すべき点は?

「選手たちのモチベーションの変化が起きやすいのがワールドカップなどの大きな大会の後なんですよ。やっぱりそこを目指してやってきたという思いが強いですからね。結果を残した、残さなかった、試合に出られた、出られなかった......さまざまな経験や思いがその直後のリーグのピッチでどう表現されるか、そこに注目して見てください」

その選手たちの"揺らぎ"と言える部分を伝えるのがまさに「スカサカ!ライブ」でやってらっしゃることですよね。

「選手たちの内面に入っていかないとサッカーの本当は見えてこないと僕は個人的に思っています。戦術などを詳細に伝えるのも大切ですが、それだけだとサッカーが深く社会に浸透していかないと思うんです。4バックだから失敗した、で終わりなのではなくて、4バックにしたことで選手の心理にどういう影響があって、何が起こったのかを突き止めないと共感は得られない。僕がやりたいのは、社会の中にサッカーがきちんとある状態にしたいということなんです。その部分をどうやったらできるだろうかというのをすごく考えるようになりましたし、そこができれば日本のサッカーのレベルももっと上がるはずだと信じています」

文=谷岡正浩 撮影=中川容邦

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放送情報

サッカー情報番組「スカサカ!ライブ」

放送日時:2018年6月29日(金)21:00~

チャンネル:スカサカ!

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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