相次ぐ主力流出も、狙うは4冠。ジーコが明かす、鹿島が常勝軍団たる由縁

7月26日放送のサッカー情報番組「スカサカ!ライブ」#113では、鹿島を特集。東京Vなどで活躍した戸川健太が練習場に足を運び、取材を行った。

鹿島はオフシーズンに昌子源(トゥールーズ)や西大伍(神戸)などの主力選手が移籍し、チームの精神的支柱だった小笠原満男が引退。エースの鈴木優磨(現 シント・トロイデン)も負傷で長期離脱を強いられるなど、不安要素の多い中で今シーズンを迎えた。

しかし、現在はJ1で4位(1試合未消化)に位置しており、ACLは準々決勝に進出している。スタジオゲストの柱谷幸一は「この勝負強さは、さすが鹿島だと思う」と、これまでの戦いぶりを振り返った。

主力選手の流出や負傷に加え、ACLによる過密日程の影響もある。選手層の厚さが問われるが、シーズン途中からレギュラーを務めている三竿健斗は「代わりに出ている選手は『俺がやってやる』という気持ちが強いと思う。シーズンの最初よりもチームに一体感が出ている」と選手のモチベーションの高さを語った。

"常勝軍団"と称される鹿島の強さについて、戸川は「用意している戦術が上手くいかない時に、選手たちの中で修正できる。サッカーへの理解度が高い選手が集まっていないと不可能なこと」と、選手のレベルの高さをポイントに挙げた。

それでは、なぜ鹿島の選手はサッカーへの理解度が高いのか。戸川が、練習を視察していたテクニカルディレクターのジーコに話を伺ったところ、このように答えていたという。

「チームとして哲学がしっかりとしていて、サッカーが分かっている選手を獲ってくる目がある。それによって、同じような考えを持つ仲間が増えて、勝つ歴史を作り上げている。下部組織にもそういった哲学が落とし込まれているので強くなる」

鹿島は今夏に鈴木、安西幸輝(ポルティモネンセ)、安部裕葵(バルセロナ)の3選手が海外に移籍した。手痛い流出であることには違いないが、それでも4冠という大きな目標は変わらない。

ジュニアユースから鹿島一筋の土居聖真は「絶対にタイトルは1つも落としたくないし、次節(浦和戦)もそのための試合。一戦一戦を見つめて、4冠を目指していきたい」と今後の意気込みを語った。

毎週金曜日21:00~生放送されているサッカー情報番組「スカサカ!ライブ」。次回は8月2日(金)21:00~放送スタートの予定で、湘南の特集や杉岡大暉(湘南)のインタビューなどを放送する。

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放送情報

スカサカ!ライブ

放送日時:2019年8月2日(金) 21:00~

チャンネル:スカサカ!

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