激化するポジション争い。岩政大樹が指摘するFC東京のサイドハーフの変化

8月4日放送の「平畠会議」J1第21節の回では、ゲストに安永聡太郎、岩本輝雄、岩政大樹を招へい。週末のJ1について熱い議論が行われた。

今回議案に挙がったのは、8月3日に行われたFC東京vsC大阪の一戦。試合は後半にFC東京が3得点を奪い、3-0で勝利を収めた。

試合後の記者会見で、FC東京の長谷川健太監督は選手のハードワークを称賛しつつも、自身の采配について反省する場面もあった。

「熱い中で選手たちは良く戦ってくれたし、セレッソ大阪から3点を取れたのは素晴らしい結果だった。しかし、前半は少しアグレッシブさに欠けていた。私自身が選手に前に行かせないようにしていて、選手は戸惑ってしまったと思う。声かけの塩梅が難しく、スローな感じになってしまった」

この会見を受けて、相模原での監督経験を持つ安永氏は「『ボールを大事に』と言うと選手は前にパスを出さなくなったり、『積極的に』と言うとすべて前に行き始めたり。監督は本当に難しいと思う」と指示出しの難しさを語った。

岩政は「2019年版 FC東京と大森」と題し、サイドハーフのプレーの変化について分析。G大阪時代から、サイドハーフには守備的な働きを求めていた長谷川監督だったが、今シーズンは求めるタスクが少し異なっていると指摘した。

「昨シーズンまでは、相手のサイドバックが上がってきた時に、サイドハーフは下がって対応していた。ただ、今シーズンはそこまで下がらない。前からプレスを掛ける時には、大森(晃太郎)も前へ飛び出して守備をしていて、相手のサイドバックは他の選手に任せている」

サイドハーフが高い位置で守備をするメリットとして、奪った後にカウンターの起点となりやすいことが挙げられる。実際に永井謙佑の先制点は、DFラインでボールを奪った後に、大森が起点となって生まれた。

この得点について、岩政は「久保建英(バルセロナ)がいなくなった中で、新たな攻撃の形が結果につながり、優勝に向けて大きな自信になると思う」とポジティブな見解を示した。

また、大森と交代で途中出場した三田啓貴は、精度の高いフリーキックで森重真人の追加点をアシスト。前半戦は主に久保がキッカーを務めていたが、長谷川監督は「キッカーが良いとセットプレーはチャンスになると改めて感じた」と三田に賛辞を送った。

サイドハーフはキャプテンの東慶悟が不動の地位を築いているが、もう一枠は大森、三田に加え、韓国代表のナ・サンホもいる。このポジション争いの激化は、悲願の初優勝に向けて好材料となりそうだ。

J1リーグ開催週の日曜日21:00~生放送されている「平畠会議」。次回のJ1第22節の回は、8月11日(日)21:00~放送スタートの予定となっている。

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放送情報

平畠会議

放送日時:8月11日(日) 21:00~

チャンネル:スカサカ!

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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