2-0快勝のパラグアイ戦を検証 加地亮は両SBと久保建英を高評価

9月6日放送のサッカー情報番組「スカサカ!ライブ」#119では、ゲストにサッカージャーナリストの河治良幸と、元日本代表の加地亮を招へい。9月5日に行われたキリンチャレンジカップ「日本×パラグアイ」の一戦を振り返った。

試合は前半に大迫勇也(ブレーメン)と南野拓実(ザルツブルク)が得点を挙げ、日本が2-0で勝利。2列目の連携でパラグアイを圧倒した前半について、河治は「パラグアイはマンツーマンでボールを取りに来てくれるので、良い意味で球離れが速くなった」と、相手の守備戦術がかえって日本の良さを引き出したと語った。

得点をアシストしたのは、長友佑都(ガラタサライ)と酒井宏樹(マルセイユ)の両サイドバックだった。現役時代にサイドバックで活躍した加地は「この両サイドバックの走力はどこにも負けない。90分間を通してやれるのは強み」と太鼓判を押した。

また、先発メンバーを見た加地が「意外だった」と口にしたのは、橋本拳人(FC東京)の起用だ。橋本は代表キャップ3試合目と経験は浅いが、持ち前のボール奪取や対人能力の高さを披露。先発メンバーで唯一の"国内組"として存在感を放った。

後半開始から日本は3選手を交代し、18歳の久保建英(マジョルカ)が途中出場。久保はクロスバー直撃のシュートを放つなど、積極果敢に得点を狙い続けた。日本代表最年少ゴールはお預けとなったが、加地は「後半はずっと久保選手。誰もが久保、久保と言っていて、もういいやろと思うくらい右サイドで躍動した」と舌を巻いた。

久保の活躍が目立つ一方で、後半は全体的に攻撃が単調化した。前半のような攻撃陣の連携が見られず、加地は「どういう意図で途中から入ったのか、選手や監督が示さないと、流れが悪くなってしまう」と不安要素を挙げた。

「長いW杯予選で前線がごっそり抜けて、後半のメンバーで戦わなければいけなくなった時に、カウンターを狙うのか、サイドを崩して中央突破なのか。そういうところが見えなかった」

W杯2次予選は、約9カ月の長丁場となる。自身の経験を踏まえ、加地は「W杯予選は予期せぬ事故が起こる。試合の入りを大事にして、より積極的に攻撃しないとなかなか崩せない」と難しさを語った。

毎週金曜日21:00~生放送されているサッカー情報番組「スカサカ!ライブ」。次回は9月13日(金)21:00~放送スタートの予定で、アジア2次予選「日本×ミャンマー」を徹底検証する。

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放送情報

スカサカ!ライブ

放送日時:2019年9月13日(金) 21:00~

チャンネル:スカサカ!

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